【解説】UCへの新たな選択的S1P1受容体調節薬、 既存薬との違いは?
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KIWI (炎症性腸疾患)

22日前

【解説】UCへの新たな選択的S1P1受容体調節薬、 既存薬との違いは?

【解説】UCへの新たな選択的S1P1受容体調節薬、 既存薬との違いは?
S1P受容体調節薬は潰瘍性大腸炎 (UC) に対する経口低分子薬として国内で既に2剤が使用可能であり、 新たな薬剤の開発も進んでいます。 本稿では、 2026年3月に開催された第23回KIWIで紹介されたS1P受容体調節薬に関する論文と専門医の見解をご紹介します。

KIWIとは?

KIWI (Kitasato Institute Webinars on IBD) は、 炎症性腸疾患 (IBD) にまつわるトピックについての教育的なコンテンツをインターネットでライブ配信するウェビナーです。 IBD専門医だけでなく看護師、 薬剤師など、 全ての医療従事者を対象に、 さまざまなレベルの内容を2ヵ月に1回、 ゲストを招き、 対談形式にレクチャーを交えてライブ配信します。

【解説】UCへの新たな選択的S1P1受容体調節薬、 既存薬との違いは?

>> こちらのインタビュー記事も参照ください

(HOKUTO編集部作成の関連記事に遷移します)

セミナー情報

【日時】2026年3月17日(火) 19:00~20:30

【テーマ】Best of 2025 (番外編)

【ホスト】小林 拓

北里大学北里研究所病院 炎症性腸疾患先進治療センター

【ゲスト】松浦 稔先生* 松岡 克善先生** 新崎 信一郎先生***

*杏林大学医学部 消化器内科学
**東邦大学医療センター佐倉病院 消化器内科
***兵庫医科大学 消化器内科学講座

発表内容

S1P受容体調節薬の現状

S1P受容体調節薬は、 潰瘍性大腸炎 (UC) に対する経口低分子薬である。 国内では2025年3月にオザニモド、 同年9月にエトラシモドが発売されており、 現在tamuzimodが開発中である。 3剤の特徴を以下に示す。

【解説】UCへの新たな選択的S1P1受容体調節薬、 既存薬との違いは?

なお、 オザニモドとエトラシモドにおけるクラス共通の有害事象 (AE) として、 リンパ球減少のほか、 徐脈、 房室ブロック、 感染症、 黄斑浮腫などが報告されている。

TamuzimodのS1P1受容体への選択的な作用が、 有効性および安全性にどのような影響を及ぼすかが注目されている。

中等症〜重症UCにおけるtamuzimodの第Ⅱb相導入試験

<注目論文>
Tamuzimod in patients with moderately-to-severely active ulcerative colitis: a multicentre, double-blind, randomised, placebo-controlled, phase 2 induction trial. Lancet Gastroenterol Hepatol. 2025 Mar;10(3):210-221. PMID: 39793589
【解説】UCへの新たな選択的S1P1受容体調節薬、 既存薬との違いは?

対象・方法

中等症~重症の活動期UCを有し、 既存治療で効果不十分、 効果減弱、 または不耐容であった成人患者を対象に、 S1P受容体調節薬tamuzimod (60mgまたは30mg) の導入期における有効性および安全性を海外多施設共同第Ⅱb相二重盲検プラセボ対照無作為化比較試験で評価した。

対象213例が以下の3群に1 : 1 : 1で無作為に割り付けられた。

  • tamuzimod 60mg群 : 70例
1週間の用量漸増期間においてtamuzimod 3→7→10→14→20→30→50mg、 その後の用量固定期で60mgを1日1回経口投与
  • tamuzimod 30mg群 : 73例
1週間の用量漸増期間においてtamuzimod 3→7→10→14→20→30→30mg、 その後の用量固定期で30mgを1日1回経口投与
  • プラセボ群 : 70例

主要評価項目は13週時の臨床的寛解*であった。

*修正Mayoスコアの排便回数サブスコア≦1、 直腸出血サブスコア0、 内視鏡サブスコア≦1 (易出血性を除外)

試験の主な結果

13週時の臨床的寛解率は、 プラセボ群では11%、 tamuzimod 60mg群では28% (プラセボ群とのリスク差 [RD] 16.5%㌽ [95%CI 3.2-29.4%㌽]、 p=0.018)、 tamuzimod 30mg群では24% (プラセボ群とのRD 12.5%㌽ [95%CI -0.2-24.9%㌽]、 p=0.041) であり、 tamuzimod両用量群で有意に高かった。

治療中に発現したAEの多くは軽度~中等度であり、 主に上気道感染、 貧血、 頭痛などが認められた。 徐脈、 房室ブロック、 重度または日和見感染症、 黄斑浮腫、 死亡などの報告はなかった。

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【解説】UCへの新たな選択的S1P1受容体調節薬、 既存薬との違いは?

Q. S1P受容体調節薬の作用機序は?

Q. オザニモドとエトラシモドの違い?

Q. tamuzimodの臨床的寛解率は?

Q. S1P受容体調節薬の心血管AEは?

Q. UC治療の経口低分子薬の種類?

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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