海外ジャーナルクラブ
9日前

Bhoirらは、 中等度~重度の疼痛を伴う子宮内膜症患者を対象に、 経口GnRHアンタゴニストelagolixの有効性および安全性について、 ジエノゲストと比較する多施設共同・二重盲検・第Ⅲ相非劣性無作為化比較試験を実施。 その結果、 主要評価項目である85日時点の疼痛の数値評価スケール (NRS) のスコア変化量の群間差は0.04 (95%CI -0.3~0.37) であり、 ジエノゲストに対する非劣性が示された。 有害事象の発現率も両群で同程度であった。 試験結果はBJOG誌に発表された。
超音波検査による誤分類 (約8%) や病理学的未確認例 (約60%) による診断精度の問題があります。 また、 炎症性腸疾患 (IBD) との症状の重複 (最大71%) が疼痛評価に影響した可能性があります。
子宮内膜症関連疼痛の治療には黄体ホルモン製剤のジエノゲストなどが用いられるが、 プロゲステロン抵抗性による効果の低下や副作用が課題となっている。 一方、 経口GnRHアンタゴニストのelagolixは用量依存的にエストロゲン産生を抑制し、 子宮内膜症関連疼痛を改善することが知られている。 しかし、 ジエノゲストとelagolixの有効性と安全性を直接比較した大規模前向き試験はこれまで実施されていなかった。 そこで、 中等度~重度の子宮内膜症関連疼痛に対するelagolixの疼痛改善効果と安全性および忍容性をジエノゲストと比較することを目的とした本試験が計画された。
本試験はインドの19施設で実施された多施設共同・二重盲検・ダブルダミー・実薬対照・並行群間の第Ⅲ相非劣性無作為化比較試験である。 対象は、 子宮内膜症と診断され、 中等度~重度の疼痛を有する18~49歳の女性であった。
230例が以下の2群に1:1で無作為化され、 24週間の治療を受けた。
主要評価項目は、 85日目における子宮内膜症関連疼痛のNRSスコアのベースラインからの変化量で、 事前規定された非劣性マージン*は1.5であった。 副次評価項目は、 169日目のNRSスコア、 85日目および169日目の月経困難症と非月経時骨盤痛 (NMPP) のスコアの変化量、 レスキュー薬の使用、 患者による全般的改善度評価 (PGIC)、 有害事象、 骨密度などであった。
85日時点のNRSスコアは両群でおおむね同程度の低下を示し、 群間差は0.04 (95%CI -0.3~0.37, p=0.9747) であった。 95%CIの上限が事前に規定された非劣性マージンの1.5を下回ったことから、 elagolixのジエノゲストに対する非劣性が示された。
169日時点では、 全体的な疼痛、 月経困難症、 NMPPのいずれについても両群においてベースラインからの改善を示し、 有意差は認められなかった (それぞれp=0.9372, p=0.8884, p=0.9616)。 レスキュー薬の使用およびPGICも両群で同程度であった。
有害事象の発現率はelagolix群で14.8%、 ジエノゲスト群で19.1%であり、 おおむね同程度であった。 重篤な治療下有害事象 (TEAE) および有害事象による投与中止は認められず、 骨密度にも有意な変化は認められなかった。
著者らは、 「子宮内膜症関連疼痛の改善においてelagolixはジエノゲストに対し非劣性を示すとともに、 許容可能な安全性・忍容性が確認された。 この結果は子宮内膜症関連疼痛の管理におけるelagolixの使用を支持するものである」と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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