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HOKUTO編集部

45日前

【追加】急性GVHDの臓器障害Stageと重症後分類

標準的な急性GVHDの重症度分類は、 従来のGlucksbergによる分類法を、 1994年の急性GVHDの重症度分類に関するconsensus conferenceにおいて改定したものである.

臓器障害のStage (🔢計算する)

皮膚stage

1:皮疹<25%

2:皮疹 25~50%

3:皮疹>50%

4:全身性紅皮症、水泡形成

肝stage

0:T-bil <2.0mg/dL

1:T-bil 2.0~3.0mg/dL

2:T-bil 3.1~6.0mg/dL

3:T-bil 6.1~15.0mg/dL

4:T-bil >15.0mg/dL

消化管stage

成人の場合

0:下痢 <500ml

1:下痢 500~1000ml or 持続する嘔気

2:下痢 1001~1500ml

3:下痢 >1500ml

4:高度の腹痛 (腸閉塞の有無は問わない)

小児の場合

0:下痢 <280ml/m² (<10ml/kg)

1:下痢 280~555ml/m² (10~19.9ml/kg)

   または持続する嘔気

2:下痢 556~833ml/m² (20~30ml/kg)

3:下痢 >833ml/m² (>30ml/kg)

4:高度の腹痛 (腸閉塞の有無は問わない)

急性GVHDのGrade (🔢計算する)

使用上の注意

臓器障害のstage

  1. ビリルビン上昇、 下痢、 皮疹をひきおこす他の疾患が合併すると考えられる場合はstageを1つ落とし、 疾患名を明記する.
  2. また、複数の合併症が存在したり、 急性GVHDの関与が低いと考えられる場合は主治医判断でstageを2-3落としても良い.
  3. 皮疹面積の算定には、 火傷における 「9の法則 (成人)」、「5の法則 (乳幼児)」 を適応.
  4. 下痢量は、 3日間の平均量で算定. 小児の場合はml/m²とする.
  5. 消化管GVHD stage1の持続する嘔気には、 胃・十二指腸の組織学的証明が必要.
  6. 消化管GVHD stage4は、 3日間平均下痢量 成人>1500ml、 小児>833ml/m²でかつ、 腹痛または出血を伴う場合を指し、 腸閉塞の有無は問わない.

急性GVHDのgrade

  1. PSが極端に悪い場合(PS4、 またはKarnofsky performance score (KPS) < 30%) 、 臓器障害がstage 4に達しなくともgrade IVとする.
  2. GVHD以外の病変が合併し、 そのために全身状態が悪化する場合、 判定は容易ではないが、 急性GVHD関連病変によるPSを対象とする
  3. “or (および、または)”は、 各臓器障害のstageのうち、 一つでも満たしていればそのgradeとするという意味である.
  4. “-”は障害の程度が何であれgrade には関与しない.

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最終更新: 2022年10月14日
監修医師: 伊勢原協同病院血液内科 扇屋大輔

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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