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2ヶ月前

Shiらは、 切除可能な高リスク肝内胆管癌に対する術前療法について、 GOLP療法 (ゲムシタビン・オキサリプラチン、 レンバチニブ、 抗PD-1抗体[toripalimab]) の有効性・安全性を第Ⅱ/Ⅲ相無作為化比較試験 (ZSAB-neoGOLP) にて検証した。 その結果、 無イベント生存期間はGOLP療法群で18.0ヵ月であり、 術前療法を行わない対照群の8.7ヵ月に比べ、 有意に延長した (p<0.001)。 試験結果はNEJM誌に発表された。
本研究は中国の高症例数の専門施設で実施され、 比較的全身状態の良い患者が対象であったため、 結果の一般化可能性に制限があります。
切除可能な高リスク肝内胆管癌患者に対する、 標準的な術前療法は確立されていない。 ゲムシタビン・オキサリプラチン、 レンバチニブ、 抗PD-1抗体からなる「GOLPレジメン」については、 進行肝内胆管癌や胆道癌において有望な有効性と管理可能な安全性が示唆されている。
本研究は第Ⅱ/Ⅲ相無作為化比較試験 (ZSAB-neoGOLP) であり、 切除可能な高リスク肝内胆管癌患者を術前療法群と対照群に1:1で割り付けた。 術前療法群では、 抗PD-1抗体toripalimabを用いたGOLP療法後に根治切除を行い、 対照群は手術単独とした。 全例で術後療法にカペシタビンを使用した。
主要評価項目は無イベント生存期間とし、 副次評価項目には全生存期間と安全性を含めた。
178例が無作為化され (術前療法群 : 88例、 対照群 : 90例)、 追跡期間中央値16.9ヵ月で中間解析が行われた。
無イベント生存期間において、術前GOLP療法群は対照群に比べ、有意な延長を示した。
無イベント生存期間 (中央値)
p<0.001
24ヵ月全生存率
死亡HR 0.43 (95%CI 0.23-0.79、 p=0.005)
※事前規定の有意水準 [両側α=0.0019] 未達
全治療期間を通じた有害事象は、 GOLP療法群の97%、 対照群の70%に認めた。
GOLP療法中の有害事象
著者らは、 「切除可能な高リスク肝内胆管癌患者への術前GOLP療法は、 安全性に関しては主に低グレードの有害事象に留め、 対照群に比べ無イベント生存期間を有意に延長した」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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