海外ジャーナルクラブ
12ヶ月前

Rademakerらは、 妊娠糖尿病の患者を対象に、 在胎不当過大 (large-for-gestational-age; LGA) 予防に用いる経口血糖降下薬治療がインスリン治療と比較して非劣性であるかを非盲検非劣性無作為化比較試験で検討した。 その結果、 経口血糖降下薬治療はLGA児の出生率でインスリン治療に対する非劣性を証明できなかった。 この研究はJAMA誌に発表された。
この研究成果はJAMAのメイン雑誌への掲載です。 今後、 ガイドラインを含めた治療方針に大きな影響を及ぼすでしょう。
妊娠糖尿病の管理には、 インスリンが一般的に用いられているが、 経口血糖降下薬であるメトホルミンおよびグリベンクラミド単剤療法も代替療法として使用されている。
しかし、 経口血糖降下薬の逐次投与が、 インスリン投与と比較して周産期の転帰において非劣性であるかは明らかではなかった。
この研究では、 在胎不当過大児 (LGA児) 出生の予防を目的とした経口血糖降下薬の逐次投与がインスリン投与と比較して非劣性であるかどうかをした。
妊娠16~34週の単胎妊娠の妊娠糖尿病患者で、 2週間の食事療法で血糖コントロールが不十分*と判断した患者820例を対象とした。
参加者は無作為化により以下の2群に割り付けられた。 主要評価項目は、 LGA児*出生率の群間比較であった。
登録された820例の平均年齢は33.2歳 (SD 4.7) であった。 メトホルミン群の79% (320例) は、 インスリンなしで血糖コントロールを維持した。
LGA児の出生率は、 メトホルミン群23.9% (97例) に対し、 インスリン群19.9% (79例) であり、 両群の絶対リスク差は4.0%㌽ (95%CI -1.7%㌽-9.8%㌽、 非劣性検定のp=0.09) であった。 絶対リスク差の95%CI値が非劣性マージン8%㌽を超えたため、 メトホルミン群は非劣性基準を満たさなかった。
母体低血糖の発生率は、 メトホルミン群が20.9%、 インスリン群が10.9%であった (絶対リスク差 10.0%㌽、 95%CI 3.7%㌽-21.2%㌽)。 その他の副次評価項目*については、 両群間で有意な差は認められなかった。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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