海外ジャーナルクラブ
5日前

Chiarettiらは、 成人のフィラデルフィア染色体 (Ph) 陽性急性リンパ芽球性白血病 (ALL) 患者を対象とした第Ⅲ相無作為化比較試験GIMEMA ALL2820において、 1次治療としてのポナチニブ+ブリナツモマブとイマチニブ+化学療法を比較した。 その結果、 主要評価項目である無イベント生存期間 (EFS) はポナチニブ+ブリナツモマブ群で有意に良好であり、 推定24ヵ月EFS率はそれぞれ86%、 67%であった。 試験結果はN Engl J Med誌に発表された。
本試験の限界は、 ①追跡期間が比較的短いこと、 ②非盲検試験でありバイアスのリスクが高いことです。 ただし、 群割り付けを認識していたことによる影響は、 同意撤回がわずか2例であったことから限定的と考えられます。
📖 MRD陰性BCP-ALLにブリナツモマブ上乗せでOS改善
📖 Ph陽性ALLの1次治療、 ポナチニブ vs イマチニブ : 第Ⅲ相PhALLCON
フィラデルフィア染色体 (Ph) 陽性ALLの予後は、 チロシンキナーゼ阻害薬と免疫療法の導入によって大幅に改善している。 本試験では、 成人Ph陽性ALLの1次治療として、 ポナチニブ + ブリナツモマブとイマチニブ + 化学療法を比較した。
成人Ph陽性ALL患者236例 (年齢中央値55歳、 範囲24~82歳) を、 以下の2群に2:1で無作為に割り付けた。
主要評価項目は無イベント生存期間 (EFS) であった。
追跡期間中央値23.7ヵ月の時点で、 推定24ヵ月EFS率は対照群に比べて介入群で有意に高かった。
推定24ヵ月EFS率
p<0.001
副次評価項目は以下のとおりであった。
MRDがない状態での生存率
導入療法終了時の血液学的完全奏効率
ブリナツモマブによる地固め療法後の分子学的奏効率
全生存率
累積再発率
対照群からのクロスオーバー後は、 31例中20例 (64%) で分子学的奏効が認められた。 介入群で初回の血液学的完全奏効後に造血幹細胞移植を受けた患者は19%にとどまった。
著者らは、 「第Ⅲ相試験において、 Ph陽性ALLの1次治療として、 化学療法を用いない分子標的療法および免疫療法は、 イマチニブ+化学療法に対して優越性を示した」と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。