海外ジャーナルクラブ
8ヶ月前

Bhamaniらは、 肺癌の高リスク群を対象とした前向き縦断コホート研究で、 低線量CTによる肺癌検診の有効性を検討した。 その結果、 大規模な肺癌検診が多様な集団で効果的かつ効率的に提供可能であることが明らかになった。 研究結果はLancet Oncol誌に発表された。
COVID-19パンデミックの影響を受けており、 3ヵ月および6ヵ月時点の追跡CT検査での脱落率はそれぞれ4.4%および6.3%と高くなっています。
低線量CT検診による肺癌検診は肺癌死亡率を低下させることが知られているが、 全国規模での検診実施に先立ち、 効果的な実施に関するエビデンスの蓄積が求められている。
この研究は、 高リスク集団に対する低線量CT検診の有用性を評価することを目的とした。
過去20年以内にプライマリ・ケア記録上で喫煙歴があり、 活動性癌の治療 (術後補助ホルモン療法を除く) を現在受けていない55~77歳の英国成人を対象に、 前向き縦断コホート研究を実施した。
参加者は、 非造影・薄層の低線量CTを用いた肺癌検診を受けた。 主要評価項目は、 肺癌検診サービスの運用状況を評価するための指標であった。 転帰の指標は、 参加者単位で記述統計を用いて分析された。
登録期間は2019年4月8日~21年5月14日で、 1万2,773例が登録、 解析された。 7,353例 (57.6%)が男性、 5,420例 (42.4%) が女性、 1万665例 (83.5%) が白人であった。
肺癌と診断されたのは261例 (2.0%) であり、 そのうち163例 (1.3%) は検診で、 98例 (0.8%) は3ヵ月後または6ヵ月後のCT検査で診断された。 検診陽性後に胸腔内悪性腫瘍と診断されたのは、 276例 (2.2%) であった。
検診で検出された肺癌261例のうち、 207例 (79.3%) がステージIまたはIIと診断され、 201例 (77.0%) で外科的切除が施行された。 複数の切除が行われた症例を含めると、 外科的切除は241例で、 そのうち28例 (11.6%) は良性病変であり、 手術後90日以内の死亡は1例 (0.4%) であった。
低線量CT検査プロトコルの12ヵ月時点でのエピソード感度は97.0% (95%CI 95.0-99.1%)、 特異度は95.2% (95%CI 94.8-95.6%)、 偽陽性率は4.8% (95%CI 4.4-5.2%) であった。
著者らは 「大規模肺癌検診は効果的であり、 民族的、 社会経済的に多様な集団に対して効率的に実施できる」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。