海外ジャーナルクラブ
20日前

Cortesらは、 新規診断の慢性期慢性骨髄性白血病 (CML-CP) 患者に対するABLミリストイルポケット結合型 (STAMP) 阻害薬アシミニブの長期有効性および安全性を、 担当医選択のチロシンキナーゼ阻害薬 (IS-TKI) を対照に第Ⅲ相無作為化比較試験ASC4FIRSTの96週時における副次解析で評価した。 その結果、 追跡期間延長後もアシミニブはIS-TKI群全体およびイマチニブ群と比べて分子遺伝学的大奏効 (MMR) 率を有意に改善し、 良好な安全性・忍容性を維持した。 本研究はBlood誌において発表された。
本研究は副次解析の統計的制約、 短期フォローアップ、 サロゲートエンドポイント依存、 変異解析の限界、 治療シーケンスの影響、 および非盲検設計により、 結果の解釈と一般化には慎重を要します。
ASC4FIRST長期解析、 アシミニブで良好な忍容性と用量強度維持を確認
第Ⅲ相ASC4FIRST試験の主解析において、 アシミニブはIS-TKI群全体およびイマチニブ群と比べて、 48週時におけるMMR率でいずれも有意な改善を示し、 2つの主要評価項目を達成した。
同試験では、 新規診断のCML-CP患者を対象として、 無作為化前に担当医師が比較対照としてイマチニブまたは第2世代TKIのいずれかを選択し、 それに基づいて患者を層別化したうえで、 アシミニブ群または選択したTKI群にそれぞれ1 : 1で無作為に割り付けた。
今回は、 同試験の副次解析として、 96週時における長期の有効性および安全性を評価した (追跡期間中央値 2.2年)。
96週時のMMR率は、 全体集団ではアシミニブ群が74.1%、 IS-TKI群が52.0%、 イマチニブを比較対照とした層ではアシミニブ群が76.2%、 イマチニブ群が47.1%であり、 いずれもアシミニブ群で有意に改善した (vs IS-TKI群 : 群間差 22.4% [95%CI 13.6-31.3%]、 片側p<0.001、 vs イマチニブ群 : 群間差 29.7% [95%CI 17.6-41.8%]、 片側p<0.001)。
第2世代TKIを比較対照とした層ではアシミニブ群が72.0%、 第2世代TKI群が56.9%であった (群間差 15.1% [95%CI 2.3-28.0%]、 片側p<0.05)。
第2世代TKI群との比較では、 アシミニブ群でより高いMMR率が示され、 臨床的有用性が示唆されたものの、 統計学的有意性を検証するようには設計されていなかった。
安全性および忍容性は、 IS-TKI群と比べてアシミニブ群で良好に維持された。 用量減量および投与中断の頻度は、 アシミニブ群でそれぞれ18.5%、 46.5%、 イマチニブ群で23.2%、 47.5%、 第2世代TKI群で54.9%、 63.7%であった。 また、 第2世代TKI群と比べてアシミニブ群では有害事象による投与中止リスクも低かった (HR 0.46 [95%CI 0.215-0.997])。
著者らは 「追跡期間の延長後も、 アシミニブはIS-TKI群全体およびイマチニブ群と比べて良好なベネフィット・リスクプロファイルを維持し、 新規診断CML-CPに対する有用な治療選択肢であることが示された」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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