海外ジャーナルクラブ
21日前
Lucendoらは、 好酸球性食道炎に対するプロトンポンプ阻害薬 (PPI) 治療の寛解導入および維持効果を、 MEDLINEなどのデータベースに基づき、 患者7,304例、 研究73件を含むシステマティックレビューおよびメタ解析で検討した。 その結果、 PPI投与により、 65.0% (95%CI 57.2-72.4%) が臨床的奏効を、 45.4% (95%CI 41.6-49.3%) が組織学的寛解*を達成し、 小児と成人間の差は認められなかった (41.2% vs 48%、 p=0.17)。 地域別の組織学的寛解率では、 西太平洋地域、 主に日本が67.9%で、 米国および欧州 (それぞれ40.6%、 44.4%) と比べて有意に高かった (p<0.001)。 投与量別では、 2倍量投与が標準量投与と比べて有意に高かった (51.7% vs 28.3%、 p=0.005)。 奏効率はrisk of biasがlowの研究で有意に高かった。
システマティックレビュー・メタ解析された研究のほとんどが観察研究で、 risk of biasがlowの研究は25%に過ぎないとのことです。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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