インタビュー
2ヶ月前

誰しも立ち止まり、 迷い、 そして踏み出した人生の瞬間がある。 医師の原点や転換点にフォーカスするインタビュー企画 「Doctor’s Career」。 今回は、 神奈川県警友会けいゆう病院小児科部長で小児アレルギーセンター長の津村由紀先生 (東京女子医科大卒) に話を聞いた。 (全3回の第1回)
「人のために何かできる仕事って、 素晴らしいと思いました」
漠然と医師を志した最初のきっかけだ。 幼児期から入院治療は7回ほど、 小学生の頃には交通事故で2か月入院。 ほとんど動けない状態だった。
「このまま人から受け取るだけで、 人のために働くことができない体になるとしたら耐えられないと考えました」
薬剤師の両親のもとで育ち、 自立心も尊重された。 中学生になると、 現実的な目標として医師を志すようになった。

小中高一貫の女子校を経て、 東京女子医科大学に進学。 ソシアルダンス、 演劇、 公衆衛生のフィールドワークなど、 さまざまな活動に打ち込んだ。 フィールドワークを行う研究会では部長を務め、 他大学の学生と広く交流し、 現在の夫とも出会った。
「何かの準備期間としてだけではない『今』を大切にして過ごしました。 多様な人と関わることで自分の視野が広がり、 大切な友人ができ、 人を通した世界の広がりは、 現在にまで影響しているのを感じます」

「もともと心身症や精神科領域、 摂食障害の治療に関心がありましたが、 身体的疾患の診療能力も身に着けたいと思い、 成長発達も含めた関わりができる小児科を志望しました」
慶應義塾大学病院と関連病院での小児科初期研修を終えた後、 国立病院機構東京医療センター小児科に勤務した。
「総合病院で多職種のスタッフと働く中で、 自分が組織に貢献できる感覚や存在意義について意識するようになりました」

特に感じたのは、 チーム医療の中での教育の面白さだ。
「後輩に教えたことがすぐに反応として返ってくる。 短期間で成長していく姿を見るのが楽しく、 臨床とは別の魅力がありました。 自分のふるまいを含めたものが相手に影響を及ぼす、 と信じて関わることも大切で、 それは自分の成長につながりました」

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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