海外ジャーナルクラブ
13日前

Leddaらは、 重喫煙者4,119例を対象に、 ベースライン時の低線量CT (LDCT) の所見に基づくリスク適応型の肺癌検診の有効性と受診率について、 前向き試験であるBioMILD試験で検討。その約10年の追跡期間の解析から、 ベースライン時にLDCTが陰性であった群 (以下、 LDCT陰性群) と比べて、 陽性であった群 (以下、 LDCT陽性群) では、 追跡期間中の肺癌の発症率が有意に高いが、 LDCT陰性群でも追跡期間中に肺癌の発症はみられ、 ベースラインのLDCT陰性であれば長期リスクがないとは判断できないことが示された。 研究結果はLung Cancer誌に発表された。
単施設・小規模の観察研究であり、 死亡率低下との因果関係は不明です。 また、 MSCデータを含まず、 喫煙行動や併存疾患の経時的変化による影響も否定できません。
【Lancet Oncol】肺癌高リスク患者に低線量CT検診は有用
LDCTによる肺癌検診は早期発見を通じて死亡率を低下させるが、 長期的な有効性と検診の受診継続 (アドヒアランス) について検討したエビデンスは不足している。 今回は前向きのBioMILD試験で検討したリスク適応型LDCT検診の約10年間の追跡データに基づく成績が報告された。
前向き研究であるBioMILD試験では、 重喫煙者4,119例がLDCTによるリスク適応型検診を受けた。 参加者はベースライン時のLDCTの所見に基づきLDCT陽性群とLDCT陰性群に層別化され、 陰性群では3年間隔の検診が行われた。
主な検討項目は、 肺癌の発生率、 スクリーニング期間*ごとの病期分布、 10年時点の全死亡率と肺癌死亡率、 検診の受診率であった。
追跡期間中央値は9.4年 (3万8,676人年) で、 この間に248例 (6.0%) が肺癌と診断された。 肺癌の発症率は陰性群の3.0%に対し、 陽性群では21.8%と有意に高かった (p<0.0001)。
一方、 陰性群でも追跡期間中に新たな肺癌が診断されており、 ベースライン時のLDCTが陰性であっても、 長期的な肺癌リスクは残存することが示された。
4つのスクリーニング期間のいずれにおいても早期の肺癌が主体であり、 I期で発見される割合は一貫して約50%以上であった。
10年時点の全死亡率と肺癌死亡率はLDCT陽性群でそれぞれ14%と5%であり、 陰性群 (それぞれ6%と1%) と比べて有意に高かった (p<0.0001)。
検診の受診率は3~5年で92%、 9年超でも58%であり、 LDCT陽性群と陰性群の間に有意差は認められなかった。
著者らは、 「BioMILD試験のリスク適応型LDCT検診では、 約10年にわたって早期肺癌の検出と許容できる水準の検診受診率が維持された。 この結果は、 ベースライン時に低リスクとされた人も含めて継続的な検診を行うことを支持するものである」と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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