海外ジャーナルクラブ
16日前

Millerらは、 4~66歳の後天性視床下部性肥満患者を対象に、 メラノコルチン4受容体 (MC4R) 作動薬setmelanotideの有効性・安全性を第Ⅲ相プラセボ対照試験 (TRANSCEND) で検討した。 その結果、 52週時のBMI変化率は、 最小二乗平均でsetmelanotide群で-16.5%、 プラセボ群で3.3%と、 setmelanotide群で有意に減少した。 なお、 setmelanotide群では重篤な有害事象が28%に報告された。 試験結果はNEJM誌に発表された。
視床下部障害は永続的で長期的治療が必要と考えられる疾患であるため、 現在、 1年超の治療効果を評価する長期延長試験が進行中です。
メラノコルチン4受容体 (MC4R) 作動薬であるsetmelanotideは、 第Ⅱ相試験で後天性視床下部性肥満患者で相当の減量効果を示し、 さらなるデータが必要とされていた。
本第Ⅲ相試験では、 対象を4歳以上で後天性視床下部性肥満*を有する患者とし、 用量漸増期の後、 52週間にわたり以下2群に2:1で無作為化した。
主要評価項目は、 52週時までのベースラインからのBMIの平均変化率とした。 副次評価項目は12歳以上で評価した最大1日空腹感スコア**の週平均の変化とした。
平均年齢は19.9±13.8歳 (範囲4 ~ 66) で、 18歳以上の平均BMIは41.2±9.7、 18歳未満のBMI zスコア平均は3.61±1.66であった。
52週時のBMIおよび最大1日空腹感スコアは、 setmelanotide群で有意に減少した。
BMI (最小二乗平均変化率)
p<0.001
空腹感スコア週平均 (最小二乗平均変化)
p=0.009
有害事象はsetmelanotide群で100%、 プラセボ群で90%に報告され、 重篤な有害事象はそれぞれ28%、 8%に報告された。 setmelanotide群で高頻度にみられた有害事象は、 皮膚色素沈着、 悪心・嘔吐、 頭痛であった。
著者らは、 「setmelanotideは4~66歳の後天性視床下部性肥満患者において、 52週時点でプラセボと比較してBMIおよび空腹感を有意に大きく減少させた」と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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