MDアンダーソンがんセンター感染症科 松尾貴公
11ヶ月前

メイヨークリニック感染症科 松尾貴公先生による新連載です。 CAR-T療法と感染症に関する実践的な知識を、 1分で手早くチェックしましょう!第1回は 「感染症が起きるタイミング」 についてです。
● 成人におけるCD19 CAR-T療法後の感染率は約33.8%であり、 そのうちGrade 3以上が16.2%、 感染による死亡は1.8%と報告されている¹⁾。
● 感染は、 治療後30日以内にピークを迎える。 この時期には、 肺炎や菌血症などの細菌感染症が最も多く報告されている²⁾ 。
● 治療後30日以降は、 特にRSウイルスやインフルエンザウイルスなど、 呼吸器ウイルスによる感染が増加する³⁾。
● 真菌感染は6%未満とまれだが、 重症化リスクがあるため注意を要する⁴⁾。
● HSV、 VZV、 HHV-6、 CMVなどのウイルス再活性化が、 治療後30日以内と治療後30日以降いずれも発生する可能性がある⁵⁾。
● 多発性骨髄腫に対するBCMA CAR-T療法では感染率は58~69%であり、 そのうちGrade 3以上が20~48%である⁶⁾。
● 感染のピークは30~100日目、 中央値46~60日目であり、 その後は減少する。
● 感染症の大半は、 RSウイルスやインフルエンザウイルスなどの呼吸器ウイルス感染である⁷⁾。
● 真菌感染は、 CD19 CAR-T療法と同様に5%未満とまれである⁸⁾。
● EBV、 CMV、 HBV、 VZVなどのウイルス再活性化 も報告されており、 注意が必要である⁸⁾。

「1分間感染症コンサルト」 のアカウントはこちら!
X (旧twitter) : @1min_ID_consult
X (英語版) : @1min_IDconsult
Youtube : @1min_ID_consult
Instagram : @1min_ID_consult
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。