海外ジャーナルクラブ
21日前

Wongらは、 オランダにおいて、 全身疾患活動性を有するシェーグレン病患者を対象に、 疾患修飾性抗リウマチ薬レフルノミド+免疫調節薬ヒドロキシクロロキン併用療法の有効性および安全性を、 第Ⅱb相二重盲検プラセボ対照無作為化比較試験RepurpSS-IIで評価した。 その結果、 同併用療法はプラセボと比べてベースラインから24週時までのEULAR Sjögren’s Syndrome Disease Activity Index (ESSDAI) 変化量を有意に改善し、 おおむね良好な忍容性を示した。 本研究はLancet Rheumatol誌において発表された。
ベースライン時のESSDAIスコアは両群で概ね同等であり、 ESSDAIの改善は複数ドメインで認められ、 ベースライン調整後もレフルノミド+ヒドロキシクロロキン群で有意な改善が示されました。
シェーグレン病は、 分泌腺機能障害を特徴とする全身性自己免疫疾患であり、 有効な全身治療は確立されていない。
そこで本研究では、 既報であるRepurpSS-I試験の結果を再現するとともに、 シェーグレン病に対して第一選択となり得る標準的治療の候補としてレフルノミド+ヒドロキシクロロキン併用療法の有効性および安全性を第Ⅱb相プラセボ対照無作為化比較試験RepurpSS-IIで評価した。
オランダのユトレヒト大学医療センターにおいて、 ESSDAIスコアが5以上のシェーグレン病を有する18~75歳の成人患者46例が以下の2群に1 : 1で無作為に割り付けられた。
主な除外基準は、 今後2年以内に妊娠を希望している患者、 または過去6ヵ月以内にレフルノミドまたはヒドロキシクロロキンを使用していた患者であった。
治験責任医師、 患者、 検査室スタッフは、 24週時まで治療内容を盲検化された。 主要評価項目はベースラインから24週時までのESSDAI変化量における群間差であった。 主要解析および副次解析は、 反復的なアウトカム評価を考慮し、 ベースライン時のESSDAIを調整した混合効果解析を用いてintention-to-treat (ITT) 集団を対象に実施した。
対象患者の年齢中央値は55.00歳 (四分位範囲 51.00-60.50歳) であり、 93%が女性、 7%が男性であった。
レフルノミド+ヒドロキシクロロキン群とプラセボ群のベースラインから24週時までのESSDAI変化量の群間平均差は-4.135 (95%CI -6.558~-1.709) であり、 レフルノミド+ヒドロキシクロロキン群で有意な改善が認められた (p=0.0012)。
レフルノミド+ヒドロキシクロロキン群で重篤な有害事象 (AE) が1件発生したが、 試験薬とはおそらく関連しないものと判断された (心筋梗塞による入院)。 AEは両群間で同様であり、 最も多かったAEは胃腸の不快感で、 レフルノミド+ヒドロキシクロロキン群では6例 (29%)、 プラセボ群では4例 (16%) に認められた。 試験期間中に死亡例は報告されなかった。
著者らは 「本研究は、 レフルノミド+ヒドロキシクロロキン併用療法が、 全身疾患活動性を有するシェーグレン病に対して有効であり、 おおむね良好な忍容性を示すという既報の知見を支持するものであった。 同併用療法は、 全身疾患活動性を有するシェーグレン病患者に対する安価で広く利用可能な治療選択肢となる可能性がある。 今後は、 全身疾患活動性が低い一方で患者報告アウトカムで症状負担が大きい患者など、 他の患者集団における有効性も検証すべきである」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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