海外ジャーナルクラブ
10ヶ月前
Eichenfieldらは、 アトピー性皮膚炎および尋常性乾癬の患者を対象に、 ホスホジエステラーゼ4 (PDE4) 阻害薬PF-07038124の有効性および安全性を第Ⅱa相二重盲検無作為化比較試験で検討した。 その結果、 軽症から中等症のアトピー性皮膚炎および尋常性乾癬患者に対し、 PF-07038124の局所投与は優れた有効性を示し、 忍容性も良好であった。 本研究は、 JAMA Dermatol誌において発表された。
尋常性乾癬が34症例しかないこと、 また、 6週間の観察であり長期アウトカムが不明である点はlimitationと言えます。
軽症ないし中等症のアトピー性皮膚炎 (体表面積5~20%) および尋常性乾癬 (体表面積5~15%) を有する18~70歳の患者
患者を以下の群に1 : 1の割合で無作為に割り付けた。
EASIスコアおよびPASIスコアのベースラインから6週時点までの変化率 (CFB)
6週時点でPF-07038124群は溶媒群に比し、 EASIスコアおよびPASIスコアが有意に改善した。
EASIスコア (最小二乗平均CFB)
差 -39.4%ポイント (90%CI -58.8~-20.1%ポイント、 p<0.001)
PASIスコア (CFB)
差 -4.9 (90%CI -7.0~-2.8、 p<0.001)
有害事象の発現率
両群間でほぼ同程度であった。
アトピー性皮膚炎
尋常性乾癬
投与部位反応
PF-07038124群において投与部位反応は認められなかった。
軽症から中等症のアトピー性皮膚炎および尋常性乾癬患者に対して、 PF-07038124の局所投与は溶媒群に比し、 優れた有効性を示し、 忍容性も良好であった。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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