海外ジャーナルクラブ
6日前

Mikkelsenらは、 意義不明のクローン性血球減少症 (CCUS) または低リスク骨髄系腫瘍の成人患者を対象に、 経口ビタミンCの有効性および安全性について、 第Ⅱ相プラセボ対照二重盲検無作為化比較試験EVITAで検討。 その結果、 クローン増殖速度に有意な群間差は認められなかった。 一方、 重篤な有害事象はビタミンC群で少なく、 探索的解析では全生存期間 (OS) が有意に延長した。 試験結果はCancer誌に発表された。
治療期間は12か月のみで、 その後のビタミンC使用が把握されておらず、 実質的なクロスオーバーが長期転帰に影響した可能性があります。
ビタミンCは、 DNA脱メチル化を介したエピジェネティック制御に関わるTET酵素の補因子である。 TET2変異は白血病で高頻度にみられるドライバー遺伝子変異であり、 前臨床研究ではビタミンCが白血病の進行を遅らせる可能性が示唆されている。
本試験は、 CCUSまたは低リスク骨髄系腫瘍の患者を対象に、 経口ビタミンCの生物学的活性・安全性・臨床的影響を評価した。
本試験は、 デンマークと米国で実施され、 対象は、 抗癌治療を受けていないCCUSまたは低リスク骨髄系腫瘍の成人患者だった。 109例を、 以下の2群に1:1で無作為化に割り付け、 12ヵ月間の投与後に長期追跡を受けた。
主要評価項目は、 ベースラインから治療終了時までのクローン増殖速度の中央値とした。
クローン増殖速度の中央値は、 群間で有意差が認められなかった (群間差-0.016 [95%CI -0.096-0.064]、 p=0.70)。
炎症性サイトカインの経時的推移に群間差がみられた。 重篤な有害事象 (SAE) は18/55例 (33%) vs 30/53例 (57%) で、 ビタミンC群で少なかった。
探索的解析では、 全生存期間 (OS) はビタミンC群で有意に長かった (HR 0.35 [95%CI 0.17-0.71]、 p=0.0025)。
著者らは、 「経口ビタミンCは、 早期骨髄系腫瘍およびその前駆病態の患者において、 安全かつ生物学的活性を有する介入となる可能性があり、 第Ⅲ相試験による検証が求められる」と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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