海外ジャーナルクラブ
2年前
Sawらは、 非アテローム硬化性の特発性冠動脈解離 (SCAD) 患者を対象に、 SCADの長期の経過を検討する多施設共同前向き観察研究を実施。 その結果、 長期死亡率は0.8%、 de novo再発SCADは2.4%と低値にとどまっていることが明らかとなった。 本研究は、 J Am Coll Cardiol誌において発表された。
SCADはもはや稀な疾患ではなく、 高齢の方にも考慮しないといけない疾患であることが大切です。 また、 SCADの再発率は当初報告されていた1/4くらいであることは本研究の大切な結果です。
対象:急性期に来院した非アテローム硬化性のSCAD患者750名
血行再建率が低く、 β遮断薬とアスピリンの使用率が高い現代の大規模SCADコホートにおいて、 長期死亡率とde novo再発SCADは低値であった。 遺伝性疾患、 冠動脈外線維筋性異形成、 周産期SCADは長期的なMACEの独立した予測因子であった。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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