海外ジャーナルクラブ
20日前

Risitanoらは、 未治療の重症再生不良性貧血 (SAA) を対象に、 標準免疫抑制療法 (IST) へのトロンボポエチン受容体作動薬エルトロンボパグ追加の有用性を無作為化比較試験 (RACE) で検討した。 その結果、 2年時の完全奏効 (CR) 率は追加群で62.4%であり、 標準群の35.3%を有意に上回り、 無病生存および無イベント生存も追加群で有意に良好だった。 結果はAm J Hematol誌に発表された。
本研究では、 骨髄性悪性腫瘍への進展は10年で10~15%に達する晩期イベントである一方、 クローン進展は全体で3例のみであり、 長期的評価には限界がありました。
RACE試験は、 重症再生不良性貧血 (SAA) に対する、 標準免疫抑制療法 (IST) へのトロンボポエチン受容体作動薬エルトロンボパグ上乗せの意義を検討した。 本稿では、 その最終2年解析結果を報告する。
本試験は前向き第Ⅲ相無作為化比較試験で、 未治療SAA患者197例を以下2群に無作為化した。 追跡期間中央値は23.2ヵ月であった。
完全奏効 (CR) 累積発現率は、 エルトロンボパグ追加群が有意に上回った。
2年時CR累積発現率
p<0.001
全生存率 (OS) においては両群間で有意差は認められなかったものの、 無病生存率 (DFS) および無イベント生存率 (EFS) は追加群で有意に上回った。
2年無病生存率 (DFS)
調整HR 0.49、 p<0.001
2年無イベント生存率 (EFS)
調整HR 0.54、 p<0.001
2年全生存率 (OS)
p=0.081
再発の累積発現率は両群で同程度であった。 臨床的な発作性夜間ヘモグロビン尿への進展は追加群で低く (1% vs 8%、 p=0.041)、 核型異常も標準群で1例、 追加群で2例に留まり、 クローン性進化のリスクは軽微であった。
著者らは、 「初回治療としてISTにエルトロンボパグを追加して得られる血液学的奏効の上乗せは、 二次性骨髄性腫瘍のリスク増加を伴わず、 2年時のDFS・EFSの良好さと関連する」と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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