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2ヶ月前

Wongらは、 抗PD-1不応の進行悪性黒色腫患者を対象に腫瘍溶解性ウイルス療法RP1+ニボルマブの併用療法の有効性をIGNYTE試験にて評価した。 その結果、 奏効率は32.9%、 完全奏効率は15.0%であり、 奏効期間の中央値は33.7ヵ月であった。 有害事象は77.1%がグレード1/2であり、 安全性も良好であった。 試験結果はJ Clin Oncol誌に発表された。
本第I/II相試験の結果を踏まえ、 切除不能または転移性悪性黒色腫で抗PD-1および抗CTLA-4療法に進行を示した患者を対象に、 RP1+ニボルマブと医師選択治療を比較する第Ⅲ相無作為化比較試験が現在進行中です。
免疫チェックポイント阻害薬治療後の進行悪性黒色腫への治療選択肢は限られている。 RP1 (vusolimogene oderparepvec) は単純ヘルペスウイルス1型を基盤とした腫瘍溶解性ウイルス療法である。 本試験では、 抗PD-1不応の進行例に対してニボルマブ+RP1併用療法の有効性を評価した。
対象患者は、 抗PD-1治療に対して進行を認めた悪性黒色腫患者である。 RP1は腫瘍内投与 (最大10mL×8回投与、 追加投与可能) し、 ニボルマブは最大2年間投与した。 奏効率 (ORR) はRECIST v1.1に基づき独立中央判定にて評価した。
対象患者140例において、 ORRは32.9% (95%CI 25.2-41.3)、 完全奏効率は15.0%であり、 奏効は投与部位だけでなく非投与部位 (内臓病変を含む) においても、 同様の頻度、 深度、 持続期間、 動態で認められた。
奏効期間の中央値は33.7ヵ月 (95%CI 14.1ヵ月-未到達) であり、 全生存率は以下の通りであった。
全生存率
バイオマーカー解析では、 広範な免疫活性化が示され、 CD8+T細胞浸潤およびPD-L1発現の増加が認められた。
有害事象は、 77.1%がグレード1/2であった。
著者らは、 「RP1+ニボルマブ併用療法は、 抗PD-1不応性の悪性黒色腫患者において予後不良因子を有する症例を含め、 持続的な全身奏効を示した。 安全性プロファイルは良好であり、 大部分がグレード1/2の有害事象であった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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