MDアンダーソンがんセンター感染症科 松尾貴公
6ヶ月前

メイヨークリニック感染症科 松尾貴公先生による連載です。 今回は 「電話をかけるときの3つのポイント」 について解説します。
電話は便利なツールである一方、 相手の時間を強制的に中断させてしまう行為でもあります。
特に医療現場では、 相手も何かの対応中であることも多く、 何の準備もなく電話をかけることは、 思った以上にストレスを与える原因になります。
電話をかける側の配慮と準備が、 相手との信頼関係やコミュニケーションの質を大きく左右します。 今回は、 電話をかけるときに気をつけたい3つのポイントについてご紹介します。
話がまとまっていないと、 用件が伝わらないばかりか、 時間だけがかかってしまいます。 用件を箇条書きにしておき、 相手にどう動いてほしいのかを明確にしておくことが重要です。
相手の発言をすぐにメモできるよう、 必ず準備してから電話をかけましょう。
「お忙しいなかありがとうございます」 と感謝の言葉を添えることで、 丁寧な印象を残すことができます。
以下の5ステップを、 基本の流れとして覚えておきましょう。
「いつもお世話になっております。 研修医の○○と申します」
💡明るくはっきりした声で話す。
「○○の件でお電話いたしましたが、 今5分ほどお時間よろしいでしょうか?」
💡所要時間の目安も伝える。
「ありがとうございます。 〇〇に関してですが…」
💡結論→理由→補足の順で話す。
「本日はお忙しいところありがとうございました。 それでは失礼いたします」
💡相手より後に切る。
「恐れ入りますが、 また改めてかけ直します」 「お手数ですが、 〇〇様に伝言をお願いできますでしょうか?」
💡電話の応対者に丁寧に依頼する。
医療現場では、 「何の用件か」 「どれくらい急ぐか」 が即座に伝わるかどうかで、 相手の動きが変わります。
例えば 「30歳女性。 ショックバイタルで穿孔性腹膜炎が疑われるため、 緊急オペの可否についてご相談です」 というように、 先に要点を伝えることで、 相手は必要な対応を頭の中で組み立てながら話を聞くことができます。
電話をかける際には、 話す順番や内容を明確にしてから話すこと、 また相手の時間を頂戴したことに対する感謝の気持ちを伝えることが重要です。 型を身につけることで、 スムーズなコミュニケーションが可能となります。

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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