海外ジャーナルクラブ
13日前

Muenzerらは、 18歳以下の男性ムコ多糖症2型患者に対する脳内移行性酵素製剤tividenofusp alfaによる治療の安全性と有効性を評価する第Ⅰ・Ⅱ相試験を実施した。 その結果、 神経系に対する効果の指標とした髄液および尿中ヘパラン硫酸濃度は、 ベースラインからそれぞれ91%、 88%減少した。 一方で、 tividenofusp alfa治療では有害事象が高頻度に認められ、 最も多かったのは投与関連反応であった。 なお、 これらの効果については、 さらなる検証のため無作為化比較試験が進行中である。
最大約3年の追跡がある一方で、 長期の神経学的転帰、 生存や機能予後への影響を確定的に評価する設計ではない点はlimitationです。
Tividenofusp alfaは、 改変トランスフェリン受容体結合Fcドメインと融合したイズロン酸-2-スルファターゼであり、 ムコ多糖症2型の神経学的および末梢症状の治療を目的に開発された。 なお、 ムコ多糖症2型は希少なリソソーム病であり、 進行性の多臓器障害および神経学的機能低下を引き起こす。
本研究は第Ⅰ・Ⅱ相の非盲検試験であり、 18歳以下の男性ムコ多糖症2型患者を対象とした。 患者はtividenofusp alfaを週1回24週間静脈内投与された後、 80週間の安全性延長試験および157週間の非盲検延長試験を受けた。
主要目的はtividenofusp alfaの安全性評価である。 副次目的として中枢神経系および末梢への効果を評価し、 髄液および尿中ヘパラン硫酸濃度、 適応行動 (Vineland適応行動尺度)、 肝容積を指標とした。
47例の男性患者が登録され、 24週間の主要解析時点において、 全患者で1件以上の有害事象が報告された。
最も多かった有害事象は投与関連反応で、 発熱、 蕁麻疹、 嘔吐が40%以上で認められた。 重篤な治療関連有害事象は3例に認められたが、 全員が治療を継続した。
髄液および尿中ヘパラン硫酸濃度は、 それぞれベースラインから91%、 88%減少した。 ヘパラン硫酸濃度の低下は153週まで維持され、 適応行動は安定または改善し、 肝容積は正常化または正常範囲を維持した。
著者らは、 「ムコ多糖症2型患者に対するtividenofusp alfa治療は有害事象を伴うことが多かった。 髄液および尿中ヘパラン硫酸は非罹患児の範囲内に低下したと考えられるが、 効果のさらなる評価のため無作為化比較試験が進行中である」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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