海外ジャーナルクラブ
9ヶ月前
Hirschfieldらは、 原発性胆汁性胆管炎 (PBC) 患者を対象に、PPARδアゴニストseladelparの有効性について、 第Ⅲ相二重盲検プラセボ対照無作為化比較試験で検討した。 その結果、 seladelparはプラセボに比べて有意に生化学的反応およびアルカリホスファターゼ (ALP) の正常化を達成し、 そう痒症を有意に軽減したことが明らかとなった。 本研究はNEJMにおいて発表された。
この論文にはlimitationとして記載されている箇所がありません。 考察は今までよりもさらにシンプルな記述に留まっています。 NEJMは常に新しい形に向かっています。 これからのNEJMの考察部分の記載に注目です。
これまでPBCに対する有効な治療法は限られていた。 しかし過去の研究からは、 同疾患に対するseladelparの有益性が期待されている。
ウルソデオキシコール酸の効果が不十分、 または許容できない副作用が発現したPBC 193例
2:1の割合で以下の2群に無作為に割り付けた。
- seladelpar群 vs - プラセボ群
奏効とは投与後12ヵ月時点以下を満たすこと
差 41.7%ポイント
(95%CI 27.7-53.4%ポイント、 p<0.001)
差 25.0%ポイント
(95%CI 18.3-33.2%ポイント、 p<0.001)
有害事象報告割合
重篤な有害事象の発現割合
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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