海外ジャーナルクラブ
10ヶ月前

Rayらは、 混合型脂質異常症患者を対象に、 ANGPTL3を標的とするGalNAc修飾siRNAであるsolbinsiranの効果と持続性を検討するため、 日本を含む7ヵ国で二重盲検プラセボ対照無作為化比較試験PROLONG-ANG3を実施した。 その結果、 solbinsiran 400mg群でアポリポ蛋白B (apoB) 値が有意に低下したことが明らかになった。 試験結果はLancet誌に発表された。
プラセボ群でもapoB、 肝脂肪、 hsCRPの値が180日で有意に低下しており、 他の試験では見られない現象を示しています。
混合型脂質異常症は、 中性脂肪、 LDLコレステロール (LDL-C) の上昇を特徴とし、 動脈硬化性心血管疾患リスクを高める。
solbinsiranは、 脂質代謝に重要な役割を果たすANGPTL3を標的とするGalNAc修飾siRNAであり、 第I相試験では中性脂肪とLDL-Cの低下作用が確認された。
今回、 第II相試験で、 混合型脂質異常症に対するsolbinsiranのアテローム性リポ蛋白濃度への効果と持続性が検討された。
日本を含む7ヵ国で、 中等度~高強度のスタチン治療中の混合型脂質異常症患者205例が以下の4群に割り付けられた。 投与は試験開始日と90日目に皮下注射により実施され、 270日間以上追跡された。
主要評価項目は、 ベースラインから180日目までのアポリポ蛋白B (apoB) 変化率であった。 副次評価項目は、 中性脂肪、 LDL-C、 non-HDLコレステロールの変化、 安全性および忍容性であった。
ベースラインの中央値は、 apoB 111mg/dL (IQR 96-130)、 中性脂肪 2.64mmol/L (IQR 2.06-3.29)、 LDL-C 3.16mmol/L (IQR 2.57-3.82) であった。
180日目におけるapoBのベースラインからのプラセボ調整後%変化は以下の通りであった。
治療関連有害事象の発生率は以下の通りであった。
著者らは 「solbinsiran 400mgにより、 混合型脂質異常症患者のapoBが有意に低下し、 忍容性も概ね良好であった。心血管転帰への影響については詳細な検証を要する」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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