海外ジャーナルクラブ
3日前

Colsonらは、 ウイルス学的抑制が得られているHIV-1感染成人を対象に、 週1回経口1錠のイスラトラビル・レナカパビル (ISL/LEN) 配合レジメンへの切り替えについて、 1日1回経口の標準治療継続との比較を無作為化比較試験 (ISLEND-2) で検討した。 その結果、 48週時点でHIV-1 RNA 50コピー/mL以上の割合は、 ISL/LEN群で0.3%、 標準治療群で1.3%であり、 非劣性が示された。 試験結果はLancet誌に発表された。
標準治療群では錠数や剤形が異なるため盲検化は困難でしたが、 治療関連有害事象の報告にバイアスが生じた可能性があり、 このバイアスに対する軽減策も講じられていませんでした。
HIV治療は週1回経口へ? ISL/LEN配合錠が連日療法に非劣性
抗レトロウイルス療法の投与間隔を延ばすことは、 HIV-1感染者でウイルス学的アウトカムと治療満足度改善につながる可能性がある。
そこで、 ウイルス学的抑制が得られている成人にて、 1日1回経口の標準治療から週1回経口のイスラトラビル・レナカパビル配合 (ISL/LEN) レジメンへ切り替えた場合の有効性・安全性を評価する第Ⅲ相試験 (ISLEND-2) の、 48週の主要評価項目の結果を報告する。
14ヵ国・地域の100施設で実施された非盲検実薬対照の無作為化比較試験である。 対象は18歳以上のHIV-1感染者で、 1日1回経口の標準治療で6ヵ月以上ウイルス学的抑制が得られ、 ウイルス学的失敗の既往がない者とした。
患者は地域・抗レトロウイルス薬のクラス・CD4T細胞数で層別化され、 以下の2群に1:1で無作為化のうえ96週以上治療を受けた。
主要評価項目は48週時点でHIV-1 RNA 50コピー/mL以上を示した患者の割合*で、 非劣性マージンは4%と設定した。 解析は無作為化され治験薬を1回以上投与された全例で行われた。
634例が無作為化され、 626例が治験薬を投与された。 626例のうち女性は34%、 黒人は31%、 アジア人は19%、 ヒスパニックまたはラテン系は20%、 65歳以上は14%であった。 ベースラインで88%が1錠の抗レトロウイルス療法を受けており、 76%がインテグラーゼ鎖転移阻害薬を含むレジメンを使用していた。
48週時点でHIV-1 RNA 50コピー/mL以上を示したのはISL/LEN群1例 (0.3%)、 標準治療群4例 (1.3%) であり、 群間差-1.0% (95.002%CI -3.0~1.1) と非劣性基準を満たした。
治療関連有害事象はISL/LEN群58例 (18%)、 標準治療群1例 (1%未満) に発現した。 有害事象による試験中止は2例 (1%)、 1例 (1%未満) であった。
Grade 3以上の有害事象はISL/LEN群24例 (8%)、 標準治療群28例 (9%) で、 重篤な有害事象は22例 (7%)、 27例 (9%) であった。
死亡はISL/LEN群1例、 標準治療群2例で、 全例治療関連とは判定されなかった。
著者らは、 「週1回ISL/LENが標準治療に対して非劣性の有効性を示し、 忍容性も概ね良好であった。 48週を超える長期の安全性データが今後の評価に有用であり、 本レジメンがHIV-1治療で初の週1回完全経口1錠レジメンとなる可能性がある」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。