【1分間で学べる】電話を受ける時の6つのコツ
著者

メイヨークリニック感染症科 松尾貴公

2ヶ月前

【1分間で学べる】電話を受ける時の6つのコツ

【1分間で学べる】電話を受ける時の6つのコツ
メイヨークリニック感染症科 松尾貴公先生による連載です。 今回は 「電話を受ける時の6つのコツ」 について解説します。 

電話応対は 「仕事の丁寧さ」 を反映する

医師の日常業務において、 電話応対は欠かせないスキルです。 上級医からの依頼、 看護師からの報告、 患者家族からの問い合わせなど、 あらゆる連絡が電話を通して行われます。

顔が見えないやりとりだからこそ、 「声」 と 「言葉遣い」 でその人の丁寧さや誠実さが伝わります。 今回は、 医師が身につけておきたい 「電話を受ける時の6つのコツ」 をご紹介します。

1. メモ帳とペンを準備しておく

電話は突然鳴ります。 用件を正確に聞き取り、 あとで振り返られるように、 専用のメモ帳を手元に用意しておきましょう。

メモがないと、 聞き漏らしや誤解が起こるリスクがあり、 再度の連絡や医療ミスにつながる可能性もあります。 裏紙や紙切れではなく、 記録として使える小さなノートを一冊用意しておくのが基本です。

2. 電話を取るのは1~2コール以内

電話を取るタイミングも、 印象を左右します。 1~2コール以内で取るのが理想的です。

緊急時や対応中でなければ、 すぐにメモを手に取り電話に出ましょう。 目の前に上級医や患者がいる時は 「失礼します」 と一声添えてから電話を取るとスマートです。

また、 すぐに出られなかったときは 「先ほどはお電話に出られず失礼いたしました」 と一言お詫びを添えましょう。

コール回数と適切な対応を、 以下に示します。

【1分間で学べる】電話を受ける時の6つのコツ

3. 第一声は明るくはっきりと

電話を受けるときは、 第一声が勝負です。 「はい!研修医の○○です」 と明るく、 聞き取りやすい声で名乗ることで、 相手に安心感を与えます。

小さな声や暗い声、 こもっている声は、 それだけで相手に不安を与えてしまいます。

4. 相手の名前や用件を正確に聞く

相手の名前が聞き取りにくい場合は、 「失礼ですが、 もう一度お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか」 と確認をしましょう。

また、 内容を把握したら 「承知しました」 「かしこまりました」 と、 敬語を使って丁寧に返します。 カジュアルな 「了解です」 はNGです。

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5. 最後の挨拶は“丁寧さ”を意識

電話を切る前には必ず、 「よろしくお願いいたします。 失礼いたします。」 と一言添えましょう。

最後を丁寧に締めくくれるかで、 相手の印象が大きく左右されます。

6. 電話を切るときは“相手が先”

電話を切るときの所作にもマナーがあります。 基本的に、 電話をかけた側が先に切るのが原則です。 受けた側は数秒待ってから静かに切ると、 良い印象につながります。

また、 電話が切れるまでは周囲と話さないことも大切です。 皆さんも経験があるかもしれませんが、 直後の会話が電話越しに聞こえてしまうことがあります。

日頃からメモの準備や丁寧な言葉遣いを意識して、 適切な電話応対ができるように心がけてみましょう。 最初はなかなかうまくできなくても、 日々の心がけで自然に身につくようになるはずです。 

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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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