海外ジャーナルクラブ
6ヶ月前
Tougeronらは、 進行胃/食道胃接合部 (EGJ) 腺癌の患者を対象に、 FOLFIRI療法と抗PD-L1抗体デュルバルマブ、 またはデュルバルマブと抗CTLA-4抗体トレメリムマブの併用による2次治療の有効性を第Ⅱ相多施設共同非対照無作為化比較試験PRODIGE 59-FFCD 1707-DURIGASTで検討した。 その結果、 FOLFIRIと免疫チェックポイント阻害薬 (ICI) の併用療法は許容できる安全性プロファイルを示したものの、 抗腫瘍活性は特定の患者サブグループに限られていることが示された。 本研究は、 JAMA Oncol誌において発表された。
結果から振り返るとFOLFIRI単独群のコントロール群がないのはlimitationであると言えます。
進行胃/食道胃接合部腺癌における2次治療の有効性は依然として十分に解明されていない。
2020年8月27日~2021年6月4日にフランスの37施設で実施された試験に参加した進行胃/食道胃接合部腺癌患者 : 96例
患者は以下の群に1 : 1の割合で無作為に割り付けられた。
RECIST 1.1基準による4ヵ月時点の無増悪生存期間 (PFS)
4ヵ月時点のPFS
PFS中央値
客観的奏効率
全生存期間 (OS) 中央値
1年を超える病勢コントロール率
PD-L1のCPS別PFS中央値
PD-L1のTPS別PFS中央値
Grade 3~4の治療関連有害事象の発現
著者らは、 「進行胃/食道胃接合部腺癌の2次治療におけるFOLFIRIとICIの併用療法は、 許容できる安全性プロファイルを示したが、 抗腫瘍活性は特定のサブグループに限定されており、 すべての患者に対する明確な臨床的利益は確認されなかった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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