海外ジャーナルクラブ
6ヶ月前

Kunklerらは、 中間リスク乳癌患者における乳房切除後の胸壁照射の有無による全生存率への影響について、 国際共同第Ⅲ相無作為化比較試験 (SUPREMO)で検証した。 その結果、 10年全生存率は照射群で81.4%、 非照射群で81.9%であり、 両群で有意差は認められなかった。 試験結果はNEJM誌に発表された。
10年の観察であるためやむを得ませんが、 本研究は約20年近く前の2006年に開始されました。 それ以降、 診療には多くの改善があり、 局所再発の発生率は低下しています。
pN1またはpN0の乳癌でリスク因子を有する患者での、 乳房切除後の胸壁照射の役割はいまだ不明確である。
SUPREMO試験では、 「中間リスク」 乳癌患者における、 胸壁照射の省略の影響を検証した。 「中間リスク」 は以下と定義した。
患者は、 乳房切除術、 胸壁照射 (40~50Gy) を行う群 (照射群) と行わない群 (非照射群) に割り付けられた。 主要評価項目は全生存率であり、 10年間追跡した。 胸壁再発、 領域再発、 無病生存、 無遠隔転移生存、 死因、 放射線関連有害事象も評価した。
intention-to-treat 集団は照射群808例、 非照射群799例であり、 追跡期間中央値9.6年の結果、 10年全生存率において両群で有意差は認められなかった。
10年全生存率
死亡のHR : 1.04 (95%CI 0.82-1.30)、 p=0.80
その他の結果 (照射群vs非照射群) は以下の通りであった。
群間差 2%未満、 HR 0.45 (95%CI 0.20-0.99)
再発/死亡のHR 0.97 (95%CI 0.79-1.18)
遠隔転移/死亡のHR 1.06 (95%CI 0.86-1.31)
著者らは、 「乳房切除および最新の術後補助全身療法を受けた中間リスクの早期乳癌患者において、 胸壁照射は非照射と比較して全生存率の向上をもたらさなかった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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