寄稿ライター
1ヶ月前

多忙な医師にとって、 投資手法の選択は資産形成の成否を分ける重要な要素です。 時間や精神的負担の大きい投資は、 本業のパフォーマンス低下につながりかねません。 新連載 「証券プロ解説!医師の投資入門」 第3回では、 医師が避けるべき3つの投資と、 時間を味方につける 「王道の資産形成術」 を解説します。
医師が投資を始める際、 避けるべきは 「時間と手間がかかる」 短期トレードです。
デイトレードは、 株価の値動きを見ながら1日のうちに売買を完結させる投資手法です。 相場を注視し続ける必要があるため、 急患対応などで予定が変わりやすい医師には不向きといえます。 取引中に呼び出しが入れば、 売買のタイミングを逃しかねません。

FXは、 レバレッジ (てこ) により自己資金以上の取引ができる一方、 損失も大きくなりやすいハイリスクな投資です。 為替相場は24時間動いているため、 夜間も値動きが気になり、 休息の妨げになる可能性があります。 特に、 当直明けなど判断力が低下した状態での取引は危険です。

暗号資産は価格変動が大きく、 数時間で価値が急落することもあります。 リスク管理には継続的な情報収集が欠かせません。 診療や学会準備に追われ、 情報収集の時間確保が難しい医師には不向きな手法です。
多忙な医師にこそ適しているのが、 中長期視点で取り組む王道の資産運用です。 ここでは、 医師と相性の良い3つの投資方法を紹介します。
投資信託の魅力は、 銘柄選定や資産配分を運用のプロに任せられる点です。 複数の銘柄に分散投資するため、 特定企業の不祥事や倒産によるリスクも抑えられます。 診療に集中しながら、 効率的に資産形成を進めやすい投資方法です。

投資信託などを毎月一定額ずつ購入する方法です。 価格が高いときは少なく、 安いときは多く購入することで、 平均購入単価を平準化しやすくなります。 購入時期の分散により、 高値づかみのリスクを抑えながら、 着実な資産形成を目指せます。

積立投資に慣れてきたら、 個別株を中長期で保有する方法もおすすめです。 短期的な値動きを追うのではなく、 将来性のある企業や安定配当を出す企業を厳選して保有します。 医療やヘルスケアなど、 自身の専門知識を活かせる分野から投資先を選べる点も魅力です。
多忙な医師にとって、 時間や精神的負担の大きい短期トレードは避けるべき投資手法です。 一方で、 投資信託や積立投資を活用した中長期投資は、 本業と両立しながら取り組みやすい方法といえます。
医師は比較的高い入金力を確保しやすい職業です。 その強みを活かし、 時間を味方につけながら長期的に資産形成を続けることが、 堅実な選択といえるでしょう。


編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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