海外ジャーナルクラブ
7ヶ月前

Montealegreらは、 米国の子宮頸癌検診 (CCS) 未受診者を対象に、 郵送による自己採取 (SC) キットがCCSの受診率向上に及ぼす影響を、 標準的な電話リマインダー (TR) を対照として単盲検無作為化比較試験PRESTISで評価した。 その結果、 郵送によるSCは、 TRと比べてCCS受診率を大幅に改善した。 本研究はJAMA internal medicine誌において発表された。
本試験は自己採取群での高い介入拒否率などの制約を有しますが、 影響は限定的であり、 患者ナビゲーションの効果に関する質的評価が今後必要です。
リソース不足の医療現場において、 CCSの受診率向上に対する郵送による自己採取キットの有効性に関するデータは限られている。
そこで単盲検無作為化比較試験PRESTISでは、 CCS未受診者を対象に、 郵送による自己採取キットがCCSの受診率向上に及ぼす影響を、 標準的なTRを対照として比較評価した。
米国テキサス州ヒューストンの公的資金によるセーフティネット医療システムにおいて、 CCSの対象でありながら未受診、 または記録としてCCS歴がない患者2,474例が以下の3群に1 : 1 : 1で無作為に割り付けられた。
CCS受診は、 無作為化から6ヵ月以内にクリニックでのスクリーニング受診、 または郵送された自己採取キットの返送と定義され、 電子記録をレビューして判定された。
対象患者の年齢中央値は49歳 (四分位範囲 39-57歳) で、 94.0%が人種的・民族的マイノリティ (ヒスパニックまたはラテン系 66.9%、 非ヒスパニック系アジア人 3.3%、 非ヒスパニック系黒人またはアフリカ系アメリカ人 21.6%、 アメリカ先住民、 アラスカ先住民、 ハワイ先住民、 その他太平洋諸島住民を含むその他または不明 2.1%)、 56.1%が郡の公的資金による財政支援プログラムの対象であった。
6ヵ月時でのCCS受診率は、 以下のとおりであった。
TR群と比較した相対受診率は、 SC群が2.36倍 (95%CI 1.99-2.80倍)、 SC+患者ナビゲーション群が2.68倍 (同2.27-3.16倍)、 受診率の差はそれぞれ23.7%㌽ (同19.4-27.9%㌽)、 29.2%㌽ (同24.9-33.5%㌽) であった。
著者らは 「本研究の結果より、 郵送によるSCは、 スクリーニング検査が不十分な患者におけるCCS受診率向上に有効であった。 さらに、 患者ナビゲーションを併用することで小幅な効果が認められた。 TRと比較したSCによるCCS受診率の大幅な増加は、 受診率が低いセーフティネット医療環境において導入を検討すべきであることを示唆している」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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