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12日前

Leongらは、 前立腺癌患者を対象に循環器専門医または内科医への定期紹介による系統的なリスク因子管理を無作為化比較試験で検討。 8ヵ国55施設で通常診療単独と通常診療への定期紹介追加に1:1で割り付け、 2,487例を解析した。 その結果、 心血管死や脂質・血圧の管理不良を含む階層的複合評価項目のwin ratioは介入群優位の1.60であり、 その大部分は総コレステロールの低下 (群間差12mg/dL) によるものであった。 一方、 心血管死・心筋梗塞・脳卒中・心不全の発症までの期間には群間差が示されなかった。 試験結果はJAMA Internal Medicineならびに2026年8月28~31日に開催されたESC 2026で発表された。
主要評価項目はコレステロールや血圧といった代替指標を含む階層的複合エンドポイントであり、 win ratioの優位が心血管イベントの抑制を意味するわけではない点は本試験の限界です。
前立腺癌患者は心血管リスク因子を高頻度に有し、 その管理は不十分にとどまることが多く、 心血管アウトカムの悪化も報告されている。
本試験は、 循環器専門医への定期紹介によって系統的なリスク因子管理戦略を実施することが、 通常診療に比べて心血管アウトカムを減少させリスク因子管理を改善するかを検証する目的で実施された。
本試験は2015~25年に8ヵ国55施設で実施された無作為化比較試験である。 対象は過去12ヵ月以内に前立腺癌と診断され、 アンドロゲン除去療法 (ADT) を過去6ヵ月以内に初回導入した患者、 または翌月中にADT開始が予定されている患者とした。 スタチンを服用中で収縮期血圧130mmHg以下の患者は適格外とされた。
患者は以下の2群に1:1で無作為に割り付けられた。
主要評価項目は心血管死・心筋梗塞・脳卒中・心不全・コレステロール管理不良・血圧管理不良の階層的複合評価項目**であり、 win ratio***により評価された。
解析対象は前立腺癌2,487例 (平均年齢68 [標準偏差 (SD) 8] 歳) であった。 追跡期間中央値は5.8年で、 四分位範囲 (IQR) は2.7-8.2年であった。
主要評価項目の階層的複合評価では、 介入群が優位であった (win ratio 1.60、 95%CI 1.42-1.81)。 この差の大部分は総コレステロール値の低下 (平均群間差12mg/dL、 95%CI 9-15mg/dL) によるもので、 介入群でプロトコルに規定されたスタチンの使用が多かったことが背景にある。
試験終了時の平均収縮期血圧は、 介入群131.1 (SD 16.9) mmHg、 対照群132.9 (SD 18.3) mmHgであった。
心血管死・心筋梗塞・脳卒中・心不全の発症までの期間には群間差が示されなかった (副分布ハザード比1.08, 95%CI 0.79-1.49)。
著者らは、 循環器専門医への定期紹介がコレステロール管理の改善を介して複合アウトカムの改善につながったとする一方で、 臨床的な心血管イベントを減少させたかについては不確実としている。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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