海外ジャーナルクラブ
25日前

Staceyらは、 季節性インフルエンザワクチンの筋肉内および経鼻接種後における粘膜免疫と全身免疫の違いを検証した。 その結果、 経鼻ワクチンは血中での免疫応答が限定的であるにもかかわらず、 鼻腔内において抗原特異的メモリーB細胞を持続的に誘導し、 局所免疫を強化した。 一方、 筋注ワクチンは全身免疫を増強するものの、 鼻腔でのメモリーB細胞応答は限定的であった。 試験結果はSci Transl Med誌に発表された。
対象者数が限られており、 かつ免疫学的指標のみの評価であり、 感染予防効果や長期的臨床有効性を直接検証していない点が主なlimitationです。
季節性インフルエンザワクチンは通常、 筋肉内投与の不活化ワクチンであり、 ヘマグルチニン (HA) 頭部に対する全身免疫を誘導する。 一方、 経鼻弱毒生ワクチン・フルミストは成人において筋注ワクチンより免疫原性および有効性が低いとされている。
本研究では、 季節性インフルエンザワクチンの筋肉または経鼻接種後の粘膜免疫および全身免疫を比較した。 上気道の経時的評価のため、 鼻咽頭スワブ (アデノイド近傍) を用いてサンプリングを行った。
フルミストは、 鼻腔でIgG陽性およびIgA陽性のHA特異的メモリーB細胞を増加させ、 免疫応答は6ヵ月後も持続し、 循環濾胞ヘルパーT細胞と関連していた。
一方、 筋注ワクチンでは全身免疫は増強されたものの、 鼻腔内で活性化メモリーB細胞はほとんど検出されなかった。
著者らは、 「経鼻ワクチン接種成人では、 循環血中での免疫応答は軽微にもかかわらず局所において抗原特異的メモリーB細胞応答が強く誘導された。 本知見は、 インフルエンザワクチンの改良および他の呼吸器病原体に対する粘膜ワクチン開発への示唆を与える」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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