海外ジャーナルクラブ
13日前

Khaliliらは、 慢性片頭痛に対する予防的薬物介入について、 各薬剤の有効性と忍容性を無作為化比較試験の系統的レビューおよびメタ解析により検討した。 その結果、 多くのCGRP標的治療薬は、 高~中等度の確実性のエビデンスに基づき、 月間片頭痛日数を約2日有意に減少させることが示され、 慢性片頭痛の予防に有効である可能性が示唆された。 試験結果はAnn Intern Med誌に発表された。
対象研究の多くでバイアスリスクが高く、 利用可能な比較データが限られていたことが本解析の限界です。
HIT-6 (Headache Impact Test-6)
片頭痛は月15日以上生じる場合に慢性とされるが、 新規予防薬剤が利用可能となっている。
本研究では、 慢性片頭痛の薬物予防の有効性・忍容性を検討した。
成人慢性片頭痛に対する予防的薬物介入の無作為化比較試験 (RCT) を対象に複数データベースを2025年10月まで検索し、 系統的レビューおよびメタ解析を実施した。
2人1組のレビュアーが独立してデータ抽出し、 Cochrane Risk of Bias 2でバイアスリスクを評価した。 ランダム効果メタ解析を行い、 GRADEアプローチでエビデンスの確実性を評価した。
43件のRCT、 1万4,725例を組み入れた。
検討の結果、 以下の薬剤は、 プラセボに比べ、 月間片頭痛日数を2日減少させた (高~中等度確実性)。
月間片頭痛日数 平均差 対プラセボ
ボツリヌス毒素は月間片頭痛日数をわずかに減少させる可能性があった (平均差 -1.34 [95%CI -2.27~-0.41]、 低確実性)。
リメゲパントは効果がなかった (平均差 -1.20 [95%CI -2.59-0.19]、 中等度確実性)。
ガルカネズマブはプラセボに比べ全原因脱落を低減した (相対リスク 0.52 [95%CI 0.33-0.83]、 中等度確実性)。
ボツリヌス毒素は有害事象による中止を増加させた (相対リスク 3.36 [95%CI 1.75-6.45]、 中等度確実性)。
著者らは、 「CGRP標的治療薬の多くは、 慢性片頭痛の予防に有効である可能性が高い。 一方、 ボツリヌス毒素、 プロプラノロール、 トピラマート、 バルプロ酸については、 エビデンスの多くでバイアスリスクが高かった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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