海外ジャーナルクラブ
9ヶ月前
Li氏らは、 進行食道扁平上皮癌 (ESCC) の患者を対象に、 1次治療としての抗PD-L1抗体sugemalimab+化学療法併用療法の効果について第III相多施設共同二重盲検無作為化比較試験で検討した。 その結果、 sugemalimab+化学療法はプラセボ+化学療法群に比べ、 無増悪生存期間 (PFS) および全生存期間 (OS) を有意に改善させた。 本研究はNat Medにおいて発表された。
本研究成果はChina’s National Medical Products Administration of the Biologics License Applicationによるsugemalimab+化学療法の進行食道扁平上皮癌の1次療法としての承認を補完しています。
近年ESCCの1次治療として抗PD-1抗体+化学療法が承認されたが、 抗PD-L1抗体もESCCの1次治療における新たな併用療法の選択肢を提供する可能性がある。
切除不能、 局所進行、 再発または転移性のESCCで全身治療を受けていない18~75歳の成人患者
患者を2 : 1の割合で以下2群に無作為に割り付けた。
PFS、 OS
客観的奏効率 (ORR)、 治療関連有害事象 (TRAE) 発生率
PFS中央値
HR 0.67 (95%CI 0.54-0.82)、 p=0.0002
OS中央値
HR 0.70 (95%CI 0.55-0.90、 p=0.0076)
ORR
Grade3以上のTRAE発現率
進行ESCC患者の1次治療において、 sugemalimab+化学療法はプラセボ群+化学療法に比べ、 PFSおよびOSを有意に延長した。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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