海外ジャーナルクラブ
15日前

Zhuらは、 中国において、 切除不能肝細胞癌患者に対する肝動脈化学塞栓療法 (TACE) +抗PD-1抗体camrelizumab+VEGFR-2チロシンキナーゼ阻害薬rivoceranib併用の有効性および安全性を、 TACE単独を対照に多施設共同第Ⅱ相非盲検無作為化比較試験CARES-005で評価した。 その結果、 本併用療法はTACE単独と比べて無増悪生存期間 (PFS) を有意に改善し、 安全性プロファイルも管理可能であった。 本研究はJ Clin Oncol誌において発表された。
中国人患者 (主にHBV関連肝細胞癌患者) に限定されており、 他の病因や集団への一般化にはさらなる検討が必要です。
切除不能HCC、 TACEに免疫療法併用で3年PFS率は2倍以上に
切除不能肝細胞癌に対して、 TACEの生命予後改善効果は限定的である。
本研究では、 TACE+camrelizumab+rivoceranib併用の有効性および安全性を第Ⅱ相CARES-005試験で評価した。
切除不能肝細胞癌 (バルセロナクリニック肝癌 [BCLC] 病期分類A~C期で肝外転移なし) かつChild-Pugh分類Aの肝機能を有する患者200例が以下の2群に1 : 1で無作為に割り付けられた。
主要評価項目は、 intention-to-treat (ITT) 集団における複合基準 (Response Evaluation Criteria in Cancer of the Liver第5版に基づく病勢進行、 Child-Pugh分類Cへの一過性悪化、 TACEの失敗または抵抗性) に基づくPFSであった。
複合基準に基づくPFS中央値は、 TACE+C+R群が10.8ヵ月 (95%CI 8.8-13.7ヵ月) であり、 TACE群の3.2ヵ月 (95%CI 2.4-4.2ヵ月) と比べて有意に改善した (HR 0.34 [95%CI 0.24-0.50]、 p<0.001)。
Grade3以上の治療関連有害事象 (TRAE) 発現率は、 TACE+C+R群が74.5%、 TACE群が22.3%であり、 頻度が高かった主なTRAEはAST上昇 (それぞれ30.9%、 12.6%)、 ALT上昇 (24.5%、 13.6%) であった。
著者らは 「TACEにcamrelizumabおよびrivoceranibを併用することで、 切除不能肝細胞癌患者において複合基準に基づくPFSの有意な改善が示され、 安全性プロファイルも管理可能であった。 現在、 全生存期間 (OS) の評価に向けた追跡調査が進行中である」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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