海外ジャーナルクラブ
15時間前

Karakusらは、 1型糖尿病および肥満を有し、 自動インスリン投与システムを使用する成人患者を対象に、 GLP-1受容体作動薬セマグルチド1mg週1回投与によるインスリン投与量減少および体重減少との関連を、 多施設共同二重盲検プラセボ対照無作為化比較試験ADJUST-T1Dの事後解析で検討した。 その結果、 セマグルチドは主にボーラスインスリンの減少を介してインスリン投与量を迅速かつ持続的に減少させ、 初期の効果は体重減少とおおむね独立していた。 本研究はDiabetes Care誌において発表された。
参加者の約3分の1において炭水化物入力データが欠損していたため、 炭水化物摂取量の変化を十分に評価することが困難であり、 媒介分析への組み込みも限定されました。
2型糖尿病への1日1回経口orforglipron、 経口セマグルチドに非劣性
本研究では、 1型糖尿病および肥満を有する成人を対象としたADJUST-T1D試験のデータを用いて、 セマグルチド1mg週1回投与によるインスリン投与量減少および体重減少との関連を評価した。
26週間におけるセマグルチド群とプラセボ群の1日総インスリン投与量 (TDD)、 基礎インスリン投与量、 ボーラスインスリン投与量、 炭水化物摂取量、 および患者主導のボーラス投与回数の変化を、 線形混合モデルを用いて解析した。
TDD減少に対するセマグルチドの直接効果と、 体重減少を介した効果を評価するため、 媒介分析を用いた。
ベースラインから26週時までに、 セマグルチド群ではTDDが22.6% (95%CI -28.3~-17.0%) 有意に減少した。
この減少は、 基礎インスリンの減少 (-15.6% [95%CI -21.5~-9.7%]) と比べてボーラスインスリンの減少 (-30.5% [95%CI -39.5~-21.5%]) の幅が大きかったことに起因していた。
セマグルチド群では、 基礎インスリン/TDD比が0.56から0.62に増加し (p<0.001)、 インスリン投与量 (単位/kg/日) は0.72から0.60に減少した (p<0.001)。
4週時では、 TDD減少の83% (-11.1単位/日) がセマグルチドの直接効果によるものであり、 17% (-2.3単位/日) が体重減少に起因していた。
一方で26週時では、 直接効果 (-11.4単位/日、 52%) と体重減少 (-10.5単位/日、 48%) が同等に寄与していた。
1日あたりの炭水化物摂取量は、 ベースライン時の137g (95%CI 107-167g) から26週時では107g (95%CI 76-137g) に減少した。
著者らは 「セマグルチドは、 1型糖尿病および肥満を有する成人において、 主にボーラスインスリンの減少を介してインスリン投与量を迅速かつ持続的に減少させ、 初期の効果は体重減少とおおむね独立していた」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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