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125日前

【NEJM】Ⅲ~Ⅳ期のホジキンリンパ腫、 A+AVD併用療法でOSとPFSが改善

Ansellらは, 治療歴のないⅢ期またはⅣ期の古典的ホジキンリンパ腫 (HL) 患者を対象に, CD30標的抗体薬物複合体であるブレンツキシマブベドチンとドキソルビシン+ビンブラスチン+ダカルバジン (A+AVD) 併用療法とドキソルビシン+ブレオマイシン+ビンブラスチン+ダカルバジン (ABVD) 併用療法の効果を比較する無作為化非盲検第Ⅲ相比較試験を実施した. 中央値6年間の追跡調査の結果, ステージⅢまたはⅣのHLの治療でA+AVDを受けた患者は, ABVDを受けた患者よりも無増悪生存期間 (PFS)や全生存期間 (OS)が改善されたことが明らかとなった. 本研究はNEJM誌において発表された.

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📅 ABVD / ABVd療法

📅 A-AVD療法

研究デザイン

  • 治療歴のないⅢ期またはⅣ期の古典的HL患者を1:1の割合で無作為に割り付け.
  • A+AVD群:664名
  • ABVD群:670名
※A+AVDまたはABVDは最大6サイクルまで投与.
  • 主要評価項目:無増悪生存期間 (PFS) .
  • 副次評価項目:intention-to-treat集団における全生存期間 (OS)

研究結果

有効性評価

  • 追跡期間中央値73.0カ月時点の死亡
  • A+AVD群39例,
  • ABVD群64例

(HR 0.59, 95%CI 0.40-0.88;P=0.009) .

  • 6年全生存期間 (OS)
  • A+AVD 群で 93.9% (95% CI 91.6-95.5)
  • ABVD 群で 89.4% (95% CI 86.6-91.7)
  • 無増悪生存期間 (PFS) はABVD群よりA+AVD群の方が長かった
  • 病勢進行または死亡のHR 0.68, 95%CI 0.53-0.86
  • 移植を含む後療法を受けた患者は,A+AVD 群の方が ABVD 群よりも少なく,二次がんの報告も A+AVD 群の方が少なかった (23例 vs. 32例) .

安全性評価

  • A+AVDで発熱性好中球減少症の発生率が増加したため, 顆粒球コロニー刺激因子による一次予防が推奨された.
  • 末梢神経障害は,A+AVD群ではABVD群より多く認められたが,両群とも最終追跡調査までにほとんどの症例で消失または改善した.

結論

ステージⅢまたはⅣのHLの治療でA+AVDを受けた患者は, ABVDを受けた患者よりも生存率が高かった.

原著

Ansell SM, et al, Overall Survival with Brentuximab Vedotin in Stage III or IV Hodgkin's Lymphoma. N Engl J Med. 2022 Jul 13. doi: 10.1056/NEJMoa2206125.PMID: 35830649

👨‍⚕️ HOKUTO監修医コメント
進行性ホジキンリンパ腫に対する治療法の進化はここ10年やや停滞気味でしたが, 本研究成果でさらに進むことになりそうですね.

こちらの記事の監修医師
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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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