海外ジャーナルクラブ
2年前
Ansellらは, 治療歴のないⅢ期またはⅣ期の古典的ホジキンリンパ腫 (HL) 患者を対象に, CD30標的抗体薬物複合体であるブレンツキシマブベドチンとドキソルビシン+ビンブラスチン+ダカルバジン (A+AVD) 併用療法とドキソルビシン+ブレオマイシン+ビンブラスチン+ダカルバジン (ABVD) 併用療法の効果を比較する無作為化非盲検第Ⅲ相比較試験を実施した. 中央値6年間の追跡調査の結果, ステージⅢまたはⅣのHLの治療でA+AVDを受けた患者は, ABVDを受けた患者よりも無増悪生存期間 (PFS)や全生存期間 (OS)が改善されたことが明らかとなった. 本研究はNEJM誌において発表された.
📅 A-AVD療法
(HR 0.59, 95%CI 0.40-0.88;P=0.009) .
ステージⅢまたはⅣのHLの治療でA+AVDを受けた患者は, ABVDを受けた患者よりも生存率が高かった.
👨⚕️ HOKUTO監修医コメント
進行性ホジキンリンパ腫に対する治療法の進化はここ10年やや停滞気味でしたが, 本研究成果でさらに進むことになりそうですね.
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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