海外ジャーナルクラブ
2ヶ月前

Dumasらは、 閉経後ホルモン受容体 (HR) 陽性早期乳癌の術後内分泌療法における、 第3世代アロマターゼ阻害薬3剤の生存に対する効果を、 医療行政データを用いて比較した。 その結果、 自然な治療継続下でも5年間の治療継続を仮定した解析でも、 8年無病生存率および全生存率はエキセメスタンで他の2剤より低く、 アナストロゾールまたはレトロゾールの使用推奨を支持する結果であった。 試験結果はJAMA Netw Open誌に発表された。
癌の病期情報は欠如していましたが無病生存期間は既存RCTと一致しており、 本研究の妥当性は支持されます。
第3世代アロマターゼ阻害薬は、 閉経後ホルモン受容体 (HR) 陽性早期乳癌への標準的な術後内分泌療法である。 しかし、 これらの薬剤の臨床における効果は十分に比較・検証されていない。
本研究では、 第3世代アロマターゼ阻害薬3剤による補助療法について無病生存期間 (DFS) および全生存期間 (OS) を比較することとした。
本研究は、 フランスの医療行政データを用いてターゲットトライアルを模倣し実施された。 患者は、 更新版 French Early Breast Cancer Cohortより抽出した。
主要評価項目はDFSとOSとし、 調整済みカプランマイヤー曲線により推定した。 評価は、 自然な治療継続状況下および 5 年間治療を完全に継続した仮定の下で行った。
解析対象14万8,436例のうち、 38.5%がアナストロゾール、 52.9%がレトロゾール、 8.5%がエキセメスタンで治療開始した。 追跡期間は中央値63 (四分位範囲34–94) ヵ月であった。
自然な治療継続下での8年DFS、 OSは、 エキセメスタン群で他剤よりも低値であった。
8年DFS
8年OS
エキセメスタン群では、 5年以内の治療中断率が他の2群より高かった。 一方で、 5年間治療を継続したと仮定した解析でも、 DFSおよびOSは他の2群より低かった。
著者らは、 「エキセメスタンでは、 他の2剤と比較してDFSおよびOSがやや低い可能性が示唆された。 すなわち本研究結果は、 初期治療でのアナストロゾール、 レトロゾール使用推奨を支持し、 アロマターゼ阻害薬選択についてさらなる研究の必要性を示すものであった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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