寄稿ライター
12ヶ月前
「お受験」 を考える場合、 親が名門小学校出身だとしても、 幼児教室 (いわゆるお教室) に通うことが一般的です。 ただ、 費用は高めで、 中には悪質な業者も存在します。 連載 「先生のとこ、お受験どうしました?」 の3回目は、 子供のお受験を終えたばかりのママさん医師の玲奈先生が、 入塾の時期や月謝相場などを伝えします。
小学校受験の考査には、 面接試験、 ペーパー、 運動 (指示運動)、 巧緻性 (指示制作)、 行動観察などがあります。 お教室では、 この5要素に関連した勉強をします。
お教室では、 11月から新しい年度が始まりまるのが基本です。 多くの小学校が11月に考査を実施するためです。 保育園の2歳児クラス11月~年少の10月は 「年少クラス」、 年少の11月~年中の10月は 「年中クラス」、 年中の11月~年長の10月は 「年長クラス」 と言います。
カリキュラムはお教室によって様々ですが、 年少クラスではクレヨンでのお絵描きや、 簡単な迷路や数かぞえ、 マット運動、 ハサミを使った簡単な紙工作などをします。
年中クラスになると課題の難易度が高くなりますが、 一般的な同年代の子供の発達度合いから大きく逸脱するものは多くありません。
年長クラスでは志望校によって難易度が大きく異なります。 難関私立小を志望する場合、 かなり高度な技能を要求されます。 例えば、 多くのお子様が難しいと感じる 「回転図形」 では、 見本として7×7列程度のマス目の一部に記号が描かれた四角があり、 「これを右に三回転した図を描きなさい」 のような問題が出ます。 練習しなければまず解けませんし、 気を抜くとすぐ忘れます。
年少・年中までは週1回の通学ですが、 年長になると志望校対策に特化したクラスを受講必要があり、 およそ週2回が基本的な通学回数となります。 働く親としては週2回の通学は中々大変でしたが、 週2回となることで子供への学習内容の定着が良くなるのを実感しました。
お教室では子供に対してのみならず、 親に対する指導もあり、 育児の上でも大変勉強になりました。
子供の性格や志望校により各家庭の判断で入塾時期を決めますが、 最も多いのは年長クラスが始まる年中の11月からでしょう。 ただ、 「もっと前からお受験に関する情報を集めたい」 「人気のお教室だと年長からでは空きがない」 などの場合、 年少クラスや年中クラスから入会します。
お教室により異なりますが、 年中までは2万円~5万円台、 年長は最低でも7万円以上はかかります。 さらに模擬試験や季節別の特別講習なども別途お金が必要です。
年長からの通塾でも年間100万~150万円かかります。 幼児教室以外の習い事の月謝は1万円以下のことも多く、 驚きの高さですね。 この世界に入ってしまうと、 段々と感覚が麻痺してくるものです。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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