【Lancet Oncol】転移性大腸癌の1次治療、 アテゾリズマブ追加でPFSが延長か?
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2年前

【Lancet Oncol】転移性大腸癌の1次治療、 アテゾリズマブ追加でPFSが延長か?

Antoniotti Cらは、 未治療の転移性大腸癌患者を対象に、 一次治療 (FOLFOXIRI+BEV) に抗PD-L1薬アテゾリズマブの追加効果を検討する第Ⅱ相試験を実施した(AtezoTRIBE).  結果、 アテゾリズマブの追加は無増悪生存率 (PFS) を改善することが明らかとなった. 本研究は、 Lancet Oncol誌において発表された.

背景

これまでの研究において、 ミスマッチ修復機能欠損がない (pMMR) あるいはマイクロサテライト安定性 (MSS) の転移性大腸がん患者に対する免疫チェックポイント阻害薬の臨床的有用性は示されていなかった. FOLFOXIRI+BEVは、 pMMRまたはMSS腫瘍の免疫原性を高めることができると予想されている.

*FOLFOXIRI (フルオロウラシル、 ロイコボリン、 オキサリプラチン、 イリノテカン)、 BEV (ベバシズマブ)

研究デザイン

  • 対象はイタリアのオンコロジーセンター22施設の未治療転移性大腸がん患者.
  • 以下の2群に1:2で無作為に割り付けた.
  • FOLFOXIRI+BEV (対照群)
  • FOLFOXIRI+BEV+アテゾリズマブ (アテゾリズマブ群)
  • 施設、 ECOG、 PS、 原発腫瘍部位、 および術後補助療法の前歴によって層別化された.
  • 主要評価項目は無増悪生存期間 (PFS)とし、intention-to-treatの原則で解析した.

レジメン

FOLFOXIRI + BEV

  • イリノテカン165mg/m²
  • オキサリプラチン85mg/m²
  • ロイコボリン200mg/m²
  • フルオロウラシル3200mg/m² 48時間静注
  • +ベバシズマブ 5mg/kg静注

FOLFOXIRI+BEV+アテゾリズマブ

  • 上記+アテゾリズマブ 840mg静注

研究結果

2018年11月30日から2020年2月26日までの間に218人の患者が割り当てられ治療を受けた (対照群73人、 アテゾリズマブ群 145人).

有効性評価

<無増悪生存期間 (PFS)中央値>

  • アテゾリズマブ群:13.1カ月 (80%CI 12.5~13.8)
  • 対照群:11.5カ月 (10.0~12.6)
修正HR 0.70、 80%CI 0.57~0.87、 p=0.018

安全性評価

<グレード3-4の有害事象>

好中球減少症

  • アテゾリズマブ群:142例中59例 (42%)
  • 対照群:72例中26例 (36%)

下痢

  • アテゾリズマブ群:142例中21例 (15%)
  • 対照群:72例中9例 (13%)

発熱性好中球減少症

  • アテゾリズマブ群:142例中14例 (10%)
  • 対照群:72例中7例 (10%)

重篤な有害事象は、 アテゾリズマブ群39例 (27%) 、 対照群19例 (26%) で報告された. 治療関連死は、 アテゾリズマブ群で2例 (1%) (急性心筋梗塞、 気管支肺出血による) が報告され、 対照群では報告されなかった.

結論

Antoniotti Cらは「FOLFOXIRI+ベバシズマブの初回治療にアテゾリズマブを追加することは安全であり、 前治療歴のない転移性大腸がん患者における無増悪生存率を改善した」と結論づけている.

原著

Antoniotti C、et al、 Upfront FOLFOXIRI plus bevacizumab with or without atezolizumab in the treatment of patients with metastatic colorectal cancer (AtezoTRIBE): a multicentre、 open-label、 randomised、 controlled、 phase 2 trial. Lancet Oncol. 2022 May 27;S1470-2045(22)00274-1.PMID: 35636444

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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