海外ジャーナルクラブ
2年前
Majorらは、CAR-T細胞療法失敗後の高悪性度のB細胞リンパ腫患者を対象に、抗PD-1抗体を用いたチェックポイント阻害薬(CI)による治療の臨床転帰を後ろ向きコホート研究で検討。その結果、ICIによる治療はCAR-T細胞療法後のほとんどの患者にとって有効な救済戦略ではないことが明らかとなった。本研究はBlood Adv誌において発表された。
本研究のようにRCTではなく、後ろ向きコホートのReal world、multicenterのデータで治療効果がないというのは一般化できる結論になると思います。
抗PD-1抗体を用いたICIによる治療は、CAR-T細胞療法失敗後の高悪性度のB細胞リンパ腫患者の小コホートにおいて、さまざまな転帰と関連していた。
CAR-T細胞療法失敗後にICIによる治療を受けた患者:96例
原発性縦隔B細胞リンパ腫の患者において有意に改善された。
PFS
OS
ICI治療患者の19%に発生した。
ほとんどの患者(83%)が死亡し、その多くは病気の進行が原因であった。
ICI治療で持続的な奏効を示したのは5%のみであった。
CAR-T細胞療法後に再発し、ICIによる治療を受けた高悪性度のB細胞リンパ腫患者の最大規模のコホートにおいて、特にCAR-T細胞療法後、後早期に再発した患者は予後不良であることが明らかとなった。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。