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7日前

Goadsbyらは、 妊娠高血圧腎症のリスク層別化に基づき、 計画的早期分娩を行うことの有用性を検証した。 その結果、 妊娠36週でリスク評価を受けた後リスクが50分の1以上の場合に早期分娩を実施した介入群と、 通常ケアのみの対照群では、 妊娠高血圧腎症の発症率はそれぞれ3.9%、 5.6%であり、 RR 0.70で介入群において低下した。 緊急帝王切開やNICU入院を増加させることもなく、 リスク層別化に基づく計画的早期分娩の有用性が示された。 試験結果はLancet誌に発表された。
本介入に伴うコストや、 試験に参加した妊婦および医療スタッフの意見を評価する追加解析が予定されており結果が待たれます。
高リスク妊娠において、 正期産での妊娠高血圧腎症を減少させるための、 信頼できる介入法は存在しない。 本研究は、 妊娠36週での妊娠高血圧腎症リスクのスクリーニングと、 リスク層別化に基づく計画的早期分娩の有用性を検討することを目的とした。
本研究は、 英国2施設で実施された非盲検の適応型無作為化比較試験 (PREVENT-PE) である。 対象は、 単胎妊娠で重大な胎児異常がなく、 妊娠高血圧腎症を発症していない女性とし、 介入群と対照群に1:1で割り付けられた。 介入群では妊娠高血圧腎症リスク評価を受け、 リスクが50分の1以上の場合、 リスク層別化に基づく計画的早期分娩を行った。 対照群は通常の正期産ケアを受けた。
主要評価項目は、 国際妊娠高血圧学会の基準による妊娠高血圧腎症を伴う分娩である。
最終解析には8,094例が含まれ、 妊娠高血圧腎症の発生率は、 介入群で低下した。
妊娠高血圧腎症の発生率
調整RR 0.70 (95%CI 0.58–0.86)
重篤な有害事象は、 介入群 (0.1%) と対照群 (0.2%) で差はなかった。
著者らは、 「妊娠高血圧腎症リスク層別化に基づく計画的早期分娩は、 妊娠高血圧腎症の発生率を低下させ、 緊急帝王切開やNICU入院を増加させることはなかった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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