HOKUTO編集部
2ヶ月前
炎症性腸疾患 (IBD) は潰瘍性大腸炎とクローン病に代表される慢性腸炎を来す疾患の総称です。 近年は日本においても患者数が増加しており、 消化器領域においては注目度の高いトピックとなっております。 そこでHOKUTOに掲載されているIBDに関連する計算ツール、 連載記事、 最新海外論文などをまとめました。 是非臨床にお役立ていただければ幸いです。
🔢CDAI
▼内科的治療
▼外科治療
潰瘍性大腸炎に対するリサンキズマブ導入/維持療法、 臨床的寛解率は?
Louisらは、 潰瘍性大腸炎患者を対象に、 インターロイキン-23 (IL-23) のp19サブユニットに対するモノクローナル抗体であるリサンキズマブの有効性および安全性について、 2つの第Ⅲ相無作為化比較試験で検討した。 その結果、 リサンキズマブによる導入療法および維持療法による臨床的寛解率の改善が示された。 本研究はJAMAにて発表された。
IBD患者への結腸全摘術、 急性腎障害・腎不全のリスクが上昇
Yangらは、 炎症性腸疾患 (IBD) の患者を対象に、 結腸切除術と将来の急性腎障害および腎不全のリスクとの関連を全国規模のコホート研究で検討した。 その結果、 結腸全摘術および長期ストーマ造設を伴う結腸切除術の施行により、 急性腎障害および腎不全の発症リスクが増加した。 本研究は、Clin Gastroenterol Hepatol誌において発表された。
Seaton氏らは、 気分障害に対する介入が炎症性腸疾患 (IBD) 関連炎症マーカーに及ぼす影響について、 無作為化比較試験の系統的レビューとメタアナリシスにより調査した。 その結果、 気分障害の改善はIBD関連炎症マーカーにも改善をもたらすことが明らかにされた。 本研究はEBioMedicineにおいて発表された。
IBD注目論文 Best of 2023 (既存薬剤編①インフリキシマブ)
IBD注目論文 Best of 2023(既存薬剤編②5-ASA他)
IBD注目論文 Best of 2023 (新規薬剤・その他トピック編)
今後も続々新しい記事を配信予定です。 引き続きHOKUTOをよろしくお願いいたします。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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