海外ジャーナルクラブ
2年前
Russoらは, 禁煙を計画している2型糖尿病患者300名を対象に, 禁煙補助薬 「バレニクリン」の有効性と安全性を検討する多施設共同二重盲検プラセボ対照無作為化臨床試験を実施 (DIASMOKE試験). その結果, 禁煙プログラムにバレニクリンを含めることは, 重篤な有害事象なしに長期の禁煙を達成する上で有効であることが明らかとなった. 本研究はJAMA Netw Open誌において発表された.
DM患者における効果的な禁煙介入に関するエビデンスは限られている. 2型DMを有する喫煙者特有の行動や代謝の特徴から, 禁煙補助薬であるバレニクリンの無作為化臨床試験を行うことが求められている.
9~24週目の継続禁煙率は, バレニクリン群がプラセボ群より有意に高かった.
9~12週目, 9~52週目のCARについてもバレニクリン群の方が有意に高かった.
<9~12週目のCAR>
<9~52週目のCAR>
<プラセボ群に比し, バレニクリン群で多く見られた有害事象>
禁煙プログラムにバレニクリンを含めることは, 重篤な有害事象なしに長期の禁煙を達成するのに有効であることが示された. 2型糖尿病患者の禁煙を支援するための糖尿病教育プログラムにおいて, バレニクリンをルーチンとして使用することが望ましい.
👨⚕️ HOKUTO監修医コメント
2021年よりバレニクレンが出荷停止になっていますので、再開が待たれるところです.
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。