海外ジャーナルクラブ
1ヶ月前

Heerspinkらは、 フィネレノンについて、 1型糖尿病を有する慢性腎臓病 (CKD) 患者における有効性・安全性をプラセボ比較にて検証した。 その結果、 6ヵ月後の尿中アルブミン/クレアチニン比 (UACR) は、 フィネレノン群で34%、 プラセボ群で12%低下し、 フィネレノンはプラセボに比べUACRを25%大きく低下させた (幾何平均比0.75 [95%CI 0.65-0.87、 p<0.001])。 試験結果はNEJM誌に発表された。
本研究では治療期間が6ヵ月と短く、 主要評価項目としてsurrogate biomarkerを用いている点が限界です。
非ステロイド型選択的ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬 (MRA) フィネレノンは、 2型糖尿病を合併する慢性腎臓病 (CKD) 患者にて、 腎および心血管アウトカムを改善することが報告されている。 しかし、 1型糖尿病を有するCKD患者における有効性・安全性は明らかではない。
本研究は、 ACE阻害薬またはARB投与中で、 1型糖尿病を有する成人CKD患者を対象とした第Ⅲ相試験 (FINE-ONE) である。 患者は、 eGFRに応じてフィネレノン (1日10mgまたは20mg) またはプラセボに無作為に割り付けられた。
主要評価項目は、 6ヵ月後の尿中アルブミン/クレアチニン比 (UACR) の相対変化とした。
合計242例が無作為化された。
フィネレノンはプラセボに比べ、 UACRを25%大きく低下させた (幾何平均比0.75 [95%CI 0.65-0.87、 p<0.001])。
6ヵ月後UACR中央値
6ヵ月後UACR低下割合
eGFRは、 6ヵ月後にフィネレノン群でより低下したが (群間差-2.9 mL/分/1.73m²)、 ウォッシュアウト期間にベースライン付近まで回復した。
6ヵ月後eGFR変化
有害事象は、 高カリウム血症が最も多く認められた (フィネレノン群 : 12例 [10.1%]、 プラセボ群 : 4例 [3.3%])。 高カリウム血症によりフィネレノン群2例 (1.7%) が投与中止した。
著者らは、 「1型糖尿病合併CKD患者において、 フィネレノンはプラセボと比較して、 UACRを有意に低下させた」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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