医療の最前線から
23時間前

世界の注目総説論文を紹介する 「医療の最前線から」。 今回は、 2026年のNature Reviews Disease Primers誌に掲載された 「VEXAS症候群」 に関する総説を取り上げます。 VEXAS症候群は造血幹細胞のUBA1体細胞変異で生じ、 主に高齢男性にステロイド依存性の炎症と血球減少をきたします。 本総説では、 疫学・診断から、 アザシチジンや同種造血幹細胞移植を含む治療までが整理されています。
❶ 女性も自己炎症所見・大球性変化・骨髄異形成があれば 「UBA1」 を検査
❷ 高齢者の 「ステロイド依存性の炎症」 ではVEXASを鑑別に挙げる
❸ 「SWIMスコア≧3点」 ならUBA1病的変異の陽性確率が高い
❹ 骨髄の 「空胞」 は非特異的で銅欠乏や骨髄異形成症候群 (MDS) との鑑別を要する
❺ 米国リウマチ学会指針の第一選択は 「プレドニゾロン換算0.5~1.0mg/kg」 のステロイド
❻ ステロイド減量困難例には 「JAK・IL-6・IL-1阻害薬」 を検討
❼ 「アザシチジン」 の炎症・血液学的奏効はUBA1変異量の減少と関連
❽ MDS・血球減少・薬物療法抵抗性の全身性炎症例では 「同種造血幹細胞移植」 を検討
❾ 感染予防に 「ST合剤・バラシクロビル」 使用
❿ >40%に 「静脈血栓塞栓症」 が生じるが常時の予防的抗凝固は非推奨
原著論文で詳細を確認する
VEXAS syndrome. Nat Rev Dis Primers. 2026 Apr 16;12(1):19. PMID: 41991535

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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