HOKUTO編集部
3年前

2023年5月31日~6月3日に開催された欧州リウマチ学会 (EULAR 2023) の Update on the treatment of scleroderma lung diseaseのセッションでは、 2017年の発表が最後となっていた強皮症の治療に関する推奨がupdateされ、 Francesci Del Galdo氏による解説がなされた。 ここでは、 セッションで提示された各ドメインの治療推奨をもとに要点をまとめた。
追記:その後以下で正式論文化
2017年版で示された16の推奨と比較して、 2023年版では20の推奨があり、 8つの各ドメインに分類されている。 それぞれ治療推奨度の強い順にA、 B、 C、 Dとした。

さらに、 治療内容について複数のドメイン別に解説が行われた。

[解説]
推奨されている薬剤は上記の通りである。 背景にはそれぞれ単一の血管症状に対するだけでなく、 疾患の血管障害にも作用する薬剤であり、 強皮症を治療し始めるという意図がある。 免疫抑制療法による血管疾患を治療に関してエビデンスがまだなく、 今後の課題である。

[解説]
皮膚線維症においては、 造血幹細胞移植が強く推奨された。 またこのドメインで初めて分子標的型のDMARDsが推奨とされ、 リツキシマブがAに推奨された。 その他、 間質性肺炎に関してはMMFや比較的新しい薬剤であるニンテンダニブ、 またシクロホスファミドもAと推奨された。 また、 MMFやTCZに関しては各ドメインで推奨度が異なる。

[解説]
Aに入る強い推奨となる薬剤がなく、 エビデンスが乏しい。 PPIや消化管運動促進薬に関してはこれまでの通りである。 また腎クリーゼ予防のためのACE阻害薬も推奨されない。

亀田総合病院
リウマチ膠原病アレルギー内科
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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