海外ジャーナルクラブ
1年前
Luは、 EGFR遺伝子変異陽性の局所進行または転移性非小細胞肺癌 (NSCLC) 患者を対象に、 経口第3世代EGFRチロシンキナーゼ阻害薬befotertinib (D-0316) の有効性と安全性を第1世代EGFRチロシンキナーゼ阻害薬icotinibと比較する多施設共同非盲検無作為化第Ⅲ相試験を実施。 その結果、 befotertinibはicotinibと比較して優れた有効性を示した。 本研究はLancet Respir Med誌において発表された。
LimitationにはFirst, this study recruited only Chinese participants, and caution should be taken when generalising the present findings to other populations.と書かれていますが、 日本人は同じ東アジア人なので参考になる結果と言えそうです。
Befotertinibは、 新規の選択的経口第3世代上皮成長因子受容体 (EGFR) チロシンキナーゼ阻害薬である。
組織学的に局所進行または転移が確認されたⅢB期、 ⅢC期、 Ⅳ期の切除不能NSCLCで、 エクソン19欠失またはエクソン21 Leu858Arg変異が確認された18歳以上の患者
患者は以下の群に1:1の割合で無作為に割り付け。
独立評価委員会の評価による無増悪生存期間 (PFS)
グレード3以上の治療関連有害事象
治療関連の重篤な有害事象
治療関連有害事象による死亡
EGFR遺伝子変異陽性NSCLC患者に対する一次治療において、 befotertinibはicotinibと比較して優れた有効性を示した。 重篤な有害事象はbefotertinib群でicotinib群より多かったが、 befotertinibの安全性プロファイルは全体として管理可能であった。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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