HOKUTO編集部
16日前

1次治療としてアロマターゼ阻害薬 (AI) +CDK4/6阻害薬 (CDK4/6i) 投与にて病勢進行が認められず、 血中循環腫瘍DNA (ctDNA) でESR1変異が検出されたホルモン受容体 (HR) 陽性HER2陰性進行乳癌を対象に、CDK4/6i継続のうえAIを次世代経口選択的エストロゲン受容体分解薬 (SERD) カミゼストラント (CAMI) へ切り替える群とAIを継続する群を比較評価した第Ⅲ相二重盲検プラセボ対照無作為化比較試験SERENA-6の2次無増悪生存期間 (PFS2) *最終解析結果が報告された。 CAMIへの切り替えによりPFS2は有意に改善し、 中間解析に続きアップデートされた無増悪生存期間 (PFS) でも引き続き改善傾向が示された。 Institut Curie (仏) のFrançois-Clément Bidard氏が発表した。
1次治療における病勢進行は症状および生活の質 (QOL) の悪化に加え、 耐性機序の多様化を伴うことが多く、 後治療の有効性を制限する要因となる。
SERENA-6試験の中間解析では、 CDK4/6i継続のうえAIをCAMIへ切り替えることでPFSが有意に改善した (中央値16.0ヵ月 vs 9.2ヵ月、 HR 0.44 [95%CI 0.31-0.60]、 p<0.0001)。
>>中間解析結果の詳細はこちら
第Ⅲ相二重盲検プラセボ対照無作為化比較試験SERENA-6において、 1次治療としてAI+CDK4/6iの6ヵ月以上投与で病性進行が認められず、 ctDNAでESR1変異が検出されたHR陽性HER2陰性進行乳癌患者315例が以下の2群に1 : 1で割り付けられた。
主要評価項目はPFS、 主な副次評価項目は担当医師評価のPFS2であった。
今回は、 PFS2の最終解析結果が報告された。
追跡期間中央値23.5ヵ月におけるPFS2中央値は、 CAMI+CDK4/6i群が25.7ヵ月であり、 AI+CDK4/6i群の19.1ヵ月と比べて有意に改善した (HR 0.63 [95%CI 0.46-0.86]、 両側p=0.00373)。
RECIST v1.1に基づく補足解析でもPFS2ベネフィットは一貫していた (HR 0.64 [95%CI 0.46-0.90]、 名目上のP=0.0094)。
サブグループ解析において、 概ねPFS2ベネフィットが一貫して認められた。
アップデートされたPFS中央値は、 CAMI+CDK4/6i群が16.8ヵ月、 AI+CDK4/6i群が9.2ヵ月であり、 CAMI+CDK4/6i群で改善傾向を維持した (HR 0.45 [95%CI 0.34-0.59]、 名目上のp<0.00001)。
30ヵ月PFS率はそれぞれ30.4%、 2.7%であった。
サブグループ解析において、 概ねPFSベネフィットが一貫して認められた。
化学療法/抗体薬物複合体 (ADC) 無投与生存期間**は、 CAMI+CDK4/6i群が22.6ヵ月、 AI+CDK4/6i群が18.7ヵ月であり、 CAMI+CDK4/6i群で改善傾向が認められた (HR 0.64 [95%CI 0.47-0.87]、 名目上のp=0.00375)。
全般的健康状態 (GHS) /QOLの悪化までの期間は、 CAMI+CDK4/6i群で延長した (HR 0.48 [95%CI 0.31-0.76])。
安全性プロファイルは既報と一致し、 新たな安全性シグナルは検出されなかった。
Bidard氏は 「病勢進行前のESR1変異出現時にAIをCAMIへ切り替えることでPFS2が有意に改善し、 約3分の1の患者が30ヵ月時点で無増悪状態を維持した。 本試験の結果より、 ESR1変異出現時の先制的切替が病勢進行およびQOL悪化を遅らせる戦略であることを引き続き支持する」 と報告した。
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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