海外ジャーナルクラブ
2日前

Gibsonらは、 急性冠症候群 (ACS) 発症後7日以内の患者を対象に、 標準的な抗血小板療法への経口第XIa因子阻害薬milvexianの上乗せを第Ⅲ相プラセボ対照無作為化比較試験 LIBREXIA ACSで検討。 その結果、 心血管死、 心筋梗塞、 虚血性脳卒中からなる複合主要評価項目で有意差は認められず (milvexian群5.4% vs プラセボ群5.1%)、 事前計画の中間解析で無効中止となった。一方、 頭蓋内出血や致死的出血リスクは増加させなかった。 試験結果はNEJM誌ならびに2026年8月28~31日に開催されたESC 2026で発表された。
約20%の患者がmilvexianまたはプラセボを中止しており、 一部の有効性イベントは治療中止後に発生しているため、 治療効果の評価に影響した可能性があります。
ACS発症後は虚血イベントの再発リスクが高まる。 経口第XIa因子阻害薬milvexianは、 出血リスクを最小限に抑えながら、 心血管イベントリスクを低減させることが期待されている。
ACS発症後7日以内の患者を対象に、 標準的な抗血小板療法にmilvexianを上乗せした際の有効性および安全性を評価した。
計14,194例を登録し、 以下の2群に1:1で無作為に割り付けた。
主要有効性評価項目は、 心血管死、 心筋梗塞、 虚血性脳卒中の複合 (MACE) とし、 イベント発生までの時間を解析して評価した。
主要安全性評価項目は、 BARC分類でtype 3cまたは5の出血*とした。
事前に計画された中間解析の結果、 本試験は無効中止となった**。
追跡期間中央値12.2ヵ月の時点で、 主要有効性評価項目のMACEはmilvexian群384例 (5.4%) vs プラセボ群365例 (5.1%) (HR 1.05, 95%CI 0.91-1.21, p=0.50) と、 両群間に有意差は認められなかった。
主要安全性評価項目であるBARC type 3cまたは5の出血は、 milvexian群23例 (0.3%) vs プラセボ群22例 (0.3%) (p=0.88) と有意な増加は示されなかった。
著者らは 「最近ACSを発症した患者に対し、 標準的な抗血小板療法へのmilvexian上乗せは心血管死+心筋梗塞+虚血性脳卒中の複合イベントリスクを低減させなかった。 一方で、 頭蓋内出血や致死的出血のリスクは増加させなかった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。