海外ジャーナルクラブ
2日前

Leeらは、 プロテアソーム阻害薬、 免疫調節薬、 抗CD38抗体の3クラスの治療歴を有する再発・難治性多発性骨髄腫 (RRMM) の患者を対象に、 BCMA/CD3二重特異性抗体pavurutamab単剤療法の安全性、 忍容性および有効性を第Ⅰ/Ⅰb相非盲検用量探索・拡大試験で評価した。 その結果、 pavurutamab単剤療法は許容可能な安全性プロファイルに加え、 予備的ながら有効性も示し、 臨床開発の妥当性が支持された。 本研究はBlood誌において発表された。
本試験は単群デザインかつ小規模・異質な患者集団で実施され、 さらに早期終了により長期有効性評価に制限があります。
本試験は、 pavurutamab単剤療法の安全性および忍容性を評価し、 第Ⅱ相推奨用量 (RP2D) を同定するための第Ⅰ相逐次用量探索パートと、 RRMM患者においてRP2Dでの安全性を評価する第Ⅰb相用量確認パートから構成された。 さらに本試験には、 ポマリドミドおよびデキサメタゾンとの併用コホートならびに第Ⅱ相パートも含まれている。
今回は、 第Ⅰ/Ⅰb相におけるpavurutamab単剤療法の最終結果が報告された。
プロテアソーム阻害薬、 免疫調節薬、 抗CD38抗体の3クラスの治療歴を有するRRMM患者を対象に、 pavurutamab (5~1万8,000µg) を第1週に用量漸増投与後、 以降は週1回静脈内投与した。
全体として172例の患者にpavurutamabが少なくとも1回投与され、 そのうち73例に対して第Ⅰb相で2種類の用量漸増レジメンによりRP2D (1万8,000µg) が投与された。
12例の患者に用量制限毒性が認められ、 その内訳としてサイトカイン放出症候群 (CRS) およびトランスアミナーゼ上昇が含まれたが、 RP2D投与患者ではいずれも認められなかった。
主な治療中に発現した有害事象 (TEAE) は、 CRS (74.4%)、 貧血 (61.0%)、 好中球減少症 (47.1%)、 低リン血症 (45.3%) などであった。 Grade3以上の感染症が60例 (34.9%) で認められた。
全奏効率 (ORR) は、 全患者が46.5%、 RP2D投与患者が65.8% (最良部分奏効 [VGPR] 以上は60.3%) であった。
追跡期間中央値17.2ヵ月時点における奏効期間 (DOR) 中央値は36.6ヵ月 (95%CI 22.3ヵ月-NE) であった。
無増悪生存期間 (PFS) 中央値は全患者が5.5ヵ月 (95%CI 2.8-10.1ヵ月)、 RP2D投与患者が16.8ヵ月 (95%CI 5.0ヵ月-NE) であった。
pavurutamabの曝露量はおおむね用量比例的に増加し、 高濃度の可溶性BCMAレベルは曝露量の低下と相関していた。
著者らは 「pavurutamabは、 許容可能な安全性プロファイルと薬物動態に加え、 予備的ながら有効性も示され、 多剤治療歴を有するRRMM患者に対する臨床開発の妥当性が支持された」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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